テスラ、「モデルS」の日本への納車を開始 ~テスラ スーパーチャージャーの実機を公開~
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日本へ初めて納車される「テスラ モデルS」が六本木ヒルズへ集結!
電気自動車を開発・販売する米テスラモーターズは8日(月)、同社が2011年春より予約受付を開始していた「テスラ モデルS」について、日本への初の納車にあたりモデルSを購入したオーナーへの納車式典を、六本木ヒルズ52階「シティビュー」にて開催した。
「テスラ モデルS」は高級セダンタイプの電気自動車(EV)で、「500km」という最大航続距離、「200km/h」の最高時速、0~100km/h加速「4.4秒」の高い動力性能、センターコンソールに埋め込まれている17インチの大型タッチスクリーンが搭載されているなどの特徴を持つ。
また、搭載されているバッテリーにパナソニック製のリチウムイオン電池が採用されていることも、数年前の発表当時には大きな話題となった。
テスラ スーパーチャージャーとは同社専用の急速充電スタンドのことで、日本の「CHAdeMO(チャデモ)」や欧米の「Combined Charging System(コンボ)」の急速充電とは異なる、テスラ独自の急速充電規格のこと。
違いとしては充電の速さとテスラ モデルSのオーナーは無料で利用できるという点で、世界では北米・ヨーロッパを中心に現在、189ヶ所が設置されている。
日本では、今回のイベント会場となった六本木ヒルズに直結しているホテル「グランドハイアット東京」と、先日神奈川県横浜市にオープンしたばかりの「テスラサービスプラスセンター横浜」の2箇所へすでに設置。
イーロン・マスクCEOは、「テスラのスーパーチャージャーネットワークは、モデルSのオーナーには無料で使って頂けます。ですので、モデルSを購入頂いたお客様は日本のどこへでもお金を払うことなく、旅をして頂くことが出来るのです」とテスラ スーパーチャージャーの優位性をアピールした。
テスラ スーパーチャージャーの日本への具体的な導入計画は未だこれからとのことであるが、早期に日本全国へ設置されることを期待したい。
また今回、同氏の来日により記者から多数の質問が寄せられたので、質疑応答のいくつかを、以下に掲載したい。
Q(記者):日本のデリバリーがここまで遅れた理由は?
A(イーロン・マスクCEO):日本の納車に時間が掛かった理由としては、右ハンドルにしなければいけなかったということが挙げられます。また、日本語対応も必要でした。今回、それらの対応が終わりましたので納車を開始することが出来ました。また、日本では最初からスーパーチャージャーを使える状態にしたかった、ということもあります。
Q:今後、テスラが反映していくために日本市場、あるいは日本の技術をどのように利用していくのでしょうか。
A:日本の技術は、未来のテスラの成功にとって非常に重要となります。それは特にバッテリーパックの点です。パナソニックが戦略パートナーとなっています。テスラでは今後も、日本だけでなく海外へのテスラモデルの納車に対しても、日本製のバッテリーセルを使用します。また、株主のトヨタとも共同活動を行っております。
Q:日本では現在、水素燃料電池を次世代自動車のエネルギーとして推進していますが、正直やや遅れていると思われます。これについては、どうお考えですか?
A:次世代自動車の行くべき方向ではない、と私は考えています。水素エネルギーは、それ自体を作り出すのにエネルギーがかかります。さらに、水素の貯蔵や輸送も難しいですよね。揮発性が高いなどの問題もあります。
Q:パナソニックがテスラにとって特別な存在となっていますが、それはなぜでしょうか。以前、パナソニックの関係者がスピード感ある 意思決定に関して追いつくのが非常に大変だ、と言っていました。
A:パナソニックは素晴らしい企業だと思います。特に、パナソニック副社長の山田さんは自身の資金を拠出してモデルSを買って下さり、テスラのファンで居られることを感謝しています。また、近年のパナソニックの意思決定のスピードはどんどん上がってきています。
Q:今回のイベントとは関係なく恐縮ですが、twitterを拝見したところ、ラーメン屋へ行かれたそうですが、その感想を教えて下さい。
A:昨日、ラーメン二郎にいきました。新宿のラーメン二郎です。非常に美味しかったです。凄く大きなボウルにラーメンが載っていました。(ラーメン二郎へ)狙って行ったのではなく、知り合いと『この店、美味しそうだよ』と言ってお店へ入りました。700円のラーメンを頼み、アサヒビールも飲みました。大変楽しかったです。
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