愛車との距離の縮め方【ユーザー車検編】/今井優杏のコラム
- 筆者: 今井 優杏
愛車との距離の縮め方【ユーザー車検編】/今井優杏のコラム
若者のクルマ離れ、ということが囁かれて久しいですが、その理由の大きなパーセンテージを占める理由のうちの一つに、“維持費用”があると思います。
クルマをお仕事にさせてもらってる私だって、かかる維持費は皆さんと同じ。普段からいかに低燃費に、いかに安く駐車場を抑えるかに腐心していることに違いはありません。
とはいえお恥ずかしながら私、できることならクルマにかかる手間はすべて人様にお願いしたいと思っているタイプ。これまで車検も洗車も点検も、ぜ~んぶ他人様にお願いをしてきました。別にセレブぶっているわけでもリッチなわけでもありません。単に恐ろしく面倒くさがり屋さんなのです。
しかし今年、物入りな年の瀬に差し掛かって、車検の時期を迎えてしまいました。ならばわが身を張って体験してみよう、と一番ローコストで車検を受けられる方法、『ユーザー車検』に行ってみることにしました!
ユーザー車検とは、文字通り自動車を所有するユーザー自身が、国の検査場(運輸支局など)にクルマを持ち込み、車検を受ける方法です。
ここでその手順を詳細にレポートするのはたくさんのサイトや書籍で情報を得て頂くことが出来ると思いますので思い切って省きますが、結論から先に述べると「意外と簡単やん!」でした。検査場に持ち込んでから、不慣れな私でもかかった時間は2時間程度。
しかも再検査を含んでの時間です(私の愛車はフィアットのバルケッタですが、購入当初から経年劣化のため、ヘッドライト内側の樹脂の曇りが生じていて、光量の低下に繋がっていたのですが、これは光軸を調整してもらうことでクリア)。
感激したのは検査局の皆さんが本当に親切に教えて下さること。
ユーザー車検が初めてなんです、と伝えれば、書類の作成から書類提出の窓口番号から、もちろん検査場の中ででも、きちんとサポートしてくださいました。検査場を出る頃には、なんだか自分の気持ちまで晴れやかに。これが達成感というものなんでしょうね。
肝心な費用ですが、すべて合わせて63,000円弱でした。年末のお財布には有難かった(笑)。
ユーザー車検の問題点として、車検だけではカバーしきれない細部の点検が不十分になることが懸念されています。それももちろん然りですが、私の場合は車検を通して愛車への愛着がものすごく増したことに気付きました。
検査場でけなげに検査に耐えている愛車は、私の命を乗せて走ってくれているんですものね。それを見て、普段からもっときちんとメンテナンスしてあげなければな、と感じたんです。
私は今年、レーシングドライバーの愛車を紹介してもらう、『あなたの愛車教えて下さい!』というコーナーを担当させていただきましたが、チューニングがお好きなプロの皆さんは口を揃えて「クルマを自分好みにカスタマイズすれば、愛着も高まりますよ」と仰っていたんです。
なかなかカスタムまでたどり着かないわたしのようなただのクルマ好きでも、こうして点検を一緒に行うことで距離を縮めることができるんだな、というのが新たな発見でした。
とりあえず、2010年はオイル交換とバッテリー&プラグ交換からはじめてみようかな。
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