ダンロップ史上、断トツNo.1のウィンターマックスで、すべりまくりのマリオ高野もすべらなくなる!?(1/4)
- 筆者: マリオ 高野
氷上ブレーキMAXXの巻
ダンロップのウィンターマックスは、氷上路でのグリップ力の高さに定評があった「DSX-2」というスタッドレスタイヤの後継モデルにあたりますが、最大の特徴は氷上ブレーキ性能の大幅な向上です。「ナノフィットゴム」というトレッドゴム用の新素材により、タイヤのトレッド面が氷の表面にピッタリとフィットするように食い付いて、確かなグリップ力を発揮。「ナノ」とは10億分の1を表す単位のことで、猛烈にミクロな世界で氷の路面を掴むための研究開発が進められました。
ツルツルの氷とて、ナノ領域で見れば凹凸だらけなのですが、特殊な軟化剤がクッションの役割を果たしてゴムの柔軟性をアップし、氷にも吸い付くようにフィットするのであります。
氷の表面にただ柔軟にフィットするだけでなく、ブロック剛性の高さも両立させている為、コーナリング時の踏ん張り感も得られるというスグレモノ!
この「柔らかいのに高剛性」を実現できたのは、新素材に加えてトレッド面の細かい溝の構造を進化させた「MAXXシャープエッジ」によるところが大きいのです!
「新ミウラ折りサイプ」と呼ばれる山折と谷折を複雑に組み合わせた溝により、トレッド面のブロック同士が一体化して倒れ込みを抑制し、強力なエッジ効果(スキーのエッジと同じ意味)を発揮してグリップ力に変えるのです。
ハイライトは氷上性能ですが、もちろん雪上やウェット路面でのグリップ力も向上しました。比較的太く、大きな縦横の溝(トレッドパターンのデザインとなる溝)については容量をアップすることで「雪を固めて掴む」力がアップ。さらにタイヤが1回転する間に掴んだ雪が抜けて排除される効果も上がっているので、タイヤに雪が詰まりっ放しになることが少なく、常に確かな雪上トラクションを確保します。
主な溝の容積は40%もアップしているので排水性も劇的に高まっており、ウェットやシャーベット状路面でのハイドロ性能も向上。左右非対称デザインによりタイヤの外側の剛性はより高くなっているので、ドライ路面を含めたあらゆる路面コンディションで高い操縦安定性を発揮してくれるのであります。
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