THE NEXTALK ~次の世界へ~ トヨタ 製品企画本部 ZJ チーフエンジニア 小鑓貞嘉 インタビュー(2/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:佐藤靖彦/トヨタ自動車
ランクルは、トヨタでもっとも永い歴史を持つ車名
ランドクルーザーは、1951年のトヨタジープBJをその祖とし、次の20系と呼ばれる車種から「ランドクルーザー」の名が与えられる。以後、トヨタのなかでもっとも古くて永い車名の歴史を刻む。
「ランクル」という愛称で呼ばれるランドクルーザーは、改めて、どんなクルマなのか?
【小鑓貞嘉】1951年のトヨタジープBJ以後、20系、40系、70系と進化して、そのうち、40系からワゴン型としての55系が生まれ、それが今日の200系につながっています。また、70系からの派生として、プラドが生まれ、現在の150系に至るという、3つの柱からランドクルーザーは成り立ちます。
1951年以後、年を追った生産台数の推移を見ると、多少の上下の波はありながら、基本的には右肩上がりの基調にあり、2011年末には累計で約680万台に達しています。このままの推移で行けば、今年2012年には700万台を突破するでしょう。
60年の歴史の中で700万台の数字がどれほど偉大であるかと言えば、世界戦略車といえるトヨタ・カムリは、全世界で累計1000万台を誇る。ランドクルーザーはカムリに比べ2倍近い年月を費やしてはいるが、世界各地にしっかり根を下ろした本格的4輪駆動車という証が、累計生産台数の数字に表れている。
本格的な4輪駆動車で、毎月に換算して2万5000台に達する販売数は、やはり大きな数と言える。 では、実際にどのような場所でランドクルーザーは活躍しているのか?
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