日産 ラフェスタハイウェイスター 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
ベース車の優れたユーティリティをもちろん踏襲
インテリアも、基本的に変更はない。
ユーティリティについては、もちろんベース車の優れた部分をそのまま受け継いでいる。
このクラスのロールーフミニバンでは、ウィッシュやストリームは後席にスイングドアを採用しているが、ラフェスタとプレマシーはもともとスライドドアを採用しており、その意味では、昔から「縁があった」という気もするというのは余談だが、むろん同車にも686mmという大きな開口幅を持つ両側スライドドアが与えられている。
そしてプレマシーといえば、2列目の「カラクリ7thシート」が特徴であり、それは「フレキシブルシート」とネーミングを変えて、もちろん採用されている。
これは本当に便利で、使い勝手の自由度を大きく拡げてくれるアイテムである。
左右独立して270mmものロングスライドが可能な2列目シートと併せて、多彩なバリエーションのシートアレンジを可能としている。
3列目も広々とまではいわないが、実用に十分耐えるスペースが確保されているのもありがたい。このあたり一連のつくりは非常に合理的にできていて感心させられる。
ただし、ラフェスタといえば、初代のデビュー当初にさかんにアピールしていた大面積のパノラミックルーフをイメージするところだが、ベース車と同じく、それについては設定自体がないところは少々惜しまれる。
また、カーナビについては、日産オリジナルのディーラーオプション品のみ用意されていて、ビルトインタイプのメーカーオプション品の設定はなく、むろんカーウイングスにも対応していない。
ちなみにベース車も、先代までビルトインされるトヨタと同じG-BOOK系のメーカーオプション品が用意されていたところ、現行モデルではそれがなくなっている。このあたりは両社が諸事情のある中でOEM関係を実現する上では仕方のない部分なのだろう。
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