オーテック エルグランドライダー 試乗レポート 渡辺陽一郎 with 美波千夏(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
専用エクステリアによる上質感がオーナーの心を満たしてくれる
そして「キング・オブ・ミニバン」のエルグランドなら、内外装をさらに上質にアレンジしたいユーザーも多いと思う。このニーズに応えたのが、オーテックジャパンのエルグランドライダーだ。
最も目を引くのはフロントマスク。
ベース車も存在感を強めたが、ライダーはメッキ処理が施されたラジエターグリルにより、押し出し感が大幅に増している。
フロントバンパーも専用のデザイン。
ベース車と形状が大きく異なるバンパーグリルも備わり、フォグランプを組み込んだ。フロントマスクは全面にわたり、大幅なドレスアップが施されている。
ボディサイドには、サイドシルプロテクターが備わり、クロームモールも装着しており質感は高い。
ボディの後方には、専用タイプのクリアコンビランプが備わる。
ベース車では、左右のテールランプを結ぶガーニッシュがレッドになるが、ライダーではクリアタイプ。これも流行に乗った印象で、上質な仕上がりを見せる。
LEDを用いたハイマウントストップランプもクリアタイプだ。
タイヤサイズはハイウェイスターと同じで225/55R18になるが、専用タイプの輝度を高めたアルミホイールを装着。専用スポーツマフラーと相まって、ボディの下まわりも引き締めた。
内装もグレードアップしている。シートの生地は、3.5リッターと2.4リッターの両方にホワイトとブラックの本革を設定。
さらに2.4リッターには、エンボス付きスエード調のブラックモケットシートも用意される。
前後のドアには専用のドアトリムが備わり、フィニッシャーはブラックの和紙調だ。
高級感を強めたエルグランドをベースに、さらなるグレードアップを施したのがエルグランドライダー。小さなクルマに代替えするダウンサイジングが主流になった今の市場では、かなり目を引く存在だ。
セレナからのステップアップはもちろん、高級セダンのフーガから代替えしても十分に満足できる。
クルマに趣味性を求めるユーザーにとって、エルグランドライダーは貴重な選択肢といえるだろう。
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