プジョー 308CC 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:島村栄二
プジョーから新しいオープンエアーな風
プジョーのミドルクラス、308シリーズにCC(クーペ・カブリオレ)が加わった。
プジョーといえば98年に20heart(ニーマルハート)という、206ベースのオープンカーを発表。これが後に206CCとなって市販されたのだ。四人乗りで、ルーフはメタルトップ。でもこれがスイッチひとつで2分割され、トランクに収まってしまう。名前の由来はメタルトップなので閉じているときはクーペの容姿。そして開ければコンバーチブルになるので、頭文字をとってCCと名付けられたわけだ。
デビューしてからの206CCはそのキュートなスタイルから、たちまち欧州のカブリオレ市場でベストセラーカーになった。2003年には307をベースにした307CCも登場し、こちらも人気車種になったのだ。
もともとプジョーは1934年に401エクリプスというクルマを発表したのが、CCのはじまりである。これはルーフをそのままトランクに収納する方式のオープンカーで、パリの町ではたちまち話題の車種になったという歴史がある。
欧州の中でも冬長い地方に行けば、少しの晴れ間でも太陽の光を浴びたい、という気持ちがある。だから206や307のようなファミリーユースの4シーターにも、オープンカーが積極的にラインナップされているのだ。
実際に206CCは欧州で65万台も売れた。日本でも308CCの前身である307CCは、307シリーズのなかでも20%近く販売を占めている人気グレードなのだ。日本市場では307CCのユーザーは30~40代の人たち。207CCが20代から人気なのに対し、若干ユーザーの年金層は高め。
その理由としては、やはりボディサイズの大きさと、居住空間の広さがある。 今回、日本市場に投入される308CCは、ハッチバック、SWに次ぐ第3のモデルになる。
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