ヨコハマタイヤ「ブルーアース RV-02」試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
分かっているようで、実は解釈が曖昧な「ミニバン専用タイヤ」
今は各タイヤメーカーから「ミニバン専用タイヤ」が販売されているが、その特徴がイマイチ良く分からない。「背が高くボディの重いミニバンに対応したタイヤ」というフレーズなのだが、具体的に何がどのように違うのだろうか。
ミニバンといっても、先代オデッセイや生産を終えたストリームのように、ワゴン並に背の低い車種もある。そして、SUVもミニバンと同じように背が高くボディは重い。今日のSUVには2WD仕様も多く、もはや「悪路を走るためのクルマ」とはいえなくなった。ともすれば「ミニバン&SUV専用タイヤ」でも良いのではないだろうか?このように、「ミニバン専用タイヤ」は分かっているようで曖昧なのである。
そんな疑問を抱いていたら、横浜ゴムがミニバン専用低燃費タイヤの「ブルーアースRV-02」を発売した。報道試乗会が行われたので、「ミニバン専用タイヤとは何か」を含めてレポートしよう。
ウェットグリップをさらに向上させたミニバン専用タイヤ「ブルーアースRV-02」
まずは「ブルーアースRV-02」のプロフィールからだが、2011年に発売された「ブルーアース RV-01」の後継タイプになる。RV-01もミニバン専用タイヤだから「ふらつき」を抑え、重い荷物を積んだ状態でも制動距離が伸びないように配慮されていた。
その上で「ブルーアース RV-02」は、濡れた路面での制動距離を12%向上させ、同じく濡れた路面での走行安定性を4%高めたという。タイヤラベリング(格付け)制度で、従来のウェットグリップ性能はbランクだったが、ブルーアースRV-02ではaランクに昇格した。
一方、性能を向上させながら、転がり抵抗は従来と同じAランクを維持する。なのでA/aの評価になった。このほか静粛性も向上させて、2/3列目シートでも会話がしやすくなったという。価格はオープンだが、従来品のブルーアースRV-01とほぼ同じになる。
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