ルノー 新型 メガーヌ GTライン 1.2ターボ 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也
1.2リッター直噴ターボの実力は想像以上
今回の試乗では「メガーヌ ハッチバック GTライン」とステーションワゴンの「メガーヌ エステート GTライン」、両方の試乗が叶った。
実際に乗り出してみると、この1.2リッターターボのトルクは相当なもの。数字上では従来の2.0リッター NAエンジン同等の出力がでているそうなのだが、いやむしろそんな数字をデータで見なくても、充分加速時からエエ感じのグイっと押し出され感をカラダで感じることができる。
同エンジンでも既出のクルマとは違った専用セッティングがルノー メガーヌ GTライン(GT-Line)用になされていて、ギアレシオも最適化されているから、踏んだワクワク感はスペック以上だと思ってもらって間違いはないだろう。
街でも高速でも山道でも・・・使い勝手は良好!
試乗コースは都内を出発し、早くも紅葉のシーズンを迎える富士五湖のうちのひとつ山中湖を往復するというもので、高速道路とワインディングロードの両方を試乗したのだが、どちらのシチュエーションでもパワーやトルク不足を感じることは微塵もなかった。それどころか、やや持ち余りがするというか、例えば高速道路の合流などですでに車速に乗っているところから再加速をしなければいけないような場面でも、デュアルクラッチが即座にアクセル開度に反応し、きっちり下のギアをチョイスしてくれるおかげで、スムーズにトルクを出すことが出来た。
それは登坂道でも同様のことが言えて、いや本当にオールラウンダーなパワートレーンなんだなと恐れ入った。日本の道路にこれ以上のスペックは要るのか?!と禅問答しちゃったくらいである。しかも静粛性もすばらしい。ちっこいエンジンによくある、高速走行時の唸りもほとんど気にならない。
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