日産 リーフ プロトタイプ 試乗レポート/竹岡圭(1/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:オートックワン編集部
走った感覚は「リニアモーターカー」に近い
「モーターショーで見た時よりもカッコイイかも!」
実際に走るリーフを見て、抱いた第一印象はコレだった。モーターショーで壇上に飾られていたリーフは、どうしてもやや下から見上げるカタチだった。エンジンがないため、歩行者傷害保護を考慮しても低く設定できるボンネットの位置が、見上げるカタチでは強く印象づかなかったのだ。
普通の目線から眺めたリーフは、最近のCセグメントのクルマにしては低く構えた、キュートでスポーティなミドルサイズハッチにまとまっていた。
特にヘッドライトのカタチがスゴイ。でもこのスゴイカタチのおかげで、風切り音が低減するとのこと。EVは走行音が静かなので、風切り音の防御はかなり大きな課題。風切り音の最大の原因になる、ドアミラーへの気流を風の流れを変えることによって防ぐことができるのだそうだ。
ちなみにアンテナも5角形にすることで、風の渦ができるのを防いでいるとのこと。
エンジンを搭載したクルマとは違うところでの細かい配慮が、EVには必要らしい。その細かい配慮、走行音もそうだ。ハイブリッドのEV走行は、街中で近づいてきてもわからなくて怖いという話をよく聞く。そのため、リーフは走行音が出せるようになっている(切ることもできる)。
速度に合わせて、「ヒュイ~ン」とだんだんと音が大きくなり30km/hを超えると止まる。また速度が落ちてきて25km/hになったら、「ヒュイ~ン」とだんだん音が小さくなり停止する。後退するときは「ポンポン」という音が出る。
音の表記は文字にすると非常に難しいが、空港のシャトル電車とか、ゆりかもめとか、ガタンゴトンと音のしない電車的な音がする。走った感覚はリニアモーターカーに近いかもしれない。
1.5リッターガソリン車の2倍のトルクが一挙に立ち上がるというだけあって、スタートダッシュはメチャクチャ素早いからだ。一応速度は140km/h以上と発表されてはいるが、制御を外してしまえばとんでもない速度が出るに違いない。
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