日産、名車「ブルーバード」の末裔がEVに|電動化技術の全てを中国で生産【北京ショー2018】

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:桃田 健史・NISSAN

オール”メイドインチャイナ”で造られるEV

日産はオートチャイナ2018(通称:北京モーターショー)の報道陣向け公開日に、新型EV「シルフィ・ゼロエミッション」の量産型を世界初公開した。

シルフィは小型セダンで、日産にとって中国事業の中核モデル。日本人にとってはかつての名車”ブルーバード”の流れを汲む4ドアセダン車だ聞くと理解しやすいかもしれない。

ここに、リーフのEVコンポーネントを移植することで、日産として初めてとなるフルEVセダンが誕生した。

モーター出力やリチウムイオン二次電池の電池容量については未公開だったが、満充電での航続距離は338kmとした。

中国国内での発売は2018年後半となる。

>>名車”ブルーバード”の末裔がEVに[画像ギャラリー]

中国の若者向けブランド”ヴェヌーシア”からSUV

また、日産と中国地場の東風汽車が共同開発する、中国市場専用の若者向けのブランドであるヴェヌーシアでは、ミッドサイズクロスオーバーの「The X」を初公開した。

同車もEVとして量産される可能性が高い。

中国市場で日系メーカー最大シェアを誇る日産

こうした中国市場向けの新型EVの特徴は、バッテリー、モーター、インバーターなどの電動コンポーネンツを含めて、すべてを中国で生産することだ。

中国政府は2019年から、EVの本格普及を目指す施策として新エネルギー車法(NEV法)を施行する。こうしたトレンドを踏まえて、中国市場で日系メーカー最大シェアを誇る日産としては、リーフで培ったEV技術を基に、いち早く新型EVの量産を進めている。

日産の中期経営計画「M.O.V.E. to 2022」によると、2018年と2019年に日産、ヴェヌーシア、インフィニティの3ブランドで合計6台の新型EVを発表する予定だ。

[Photo&レポート:桃田健史]

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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