GM、スマートフォンとの連携を強化
オンスターのテクノロジーにより、シボレー、キャデラック、ビュイックおよびGMCのほぼ全ての2011年新型モデルのオーナーは、所有する車の主要な機能を、自分のスマートフォンを使って制御することができるようになる。
シボレー、キャデラック、ビュイックそしてGMCは、オンスターの技術を活用し、新型モデルのオーナー向けに、市場最強のモバイルアプリケーションを提供すべく開発を進めている。各ブランドに特化した機能をも備えたこのアプリを使って、オーナーは、リモートスタート、クラクション、ライト、ドアロックの開閉といった、これまでキーフォブで行っていた全ての機能の操作を、自分のスマートフォンから安全に行うことができるようになる。つまり、ドライバーは、一定の距離の範囲内にいなくても、さらにはキーを携帯していなくても、このような自分の車の機能を制御できるようになるのである。
オンスターのクリス・プロイス社長は、「顧客の皆様がスマートフォンのアプリ技術を使って車両機能の制御できることは、オンスターが提供する車内コネクティビティならではの大きな利点である。このテクノロジーによって、ドライバーは車に乗りこむだいぶ前から、先の行程に関連した決定を行うことができるようになる。これは言い換えれば、全意識を、払うべきところ――つまり目先の行程――に集中させることができるようになるということでもある」と述べている。
例えば、飛行機に乗ろうと急いでゲートに来たところで、車のロックをかけ忘れたことに気づいたとする。そんなとき、オンスターのモバイルアプリを使って、シボレー、キャデラック、ビュイックあるいはGMCのアプリにログインして暗証番号を入力し、遠隔ロックシグナルを車に送信すれば、車のセキュリティを心配することなく、安心して旅を続けることができる。
あるいは、熱い夏の日に家族で野球観戦に来たとする。球場を出ると同時に遠隔操作で車を始動させれば、車に乗り込む頃までに車内を快適な温度に冷やしておくことができる。
シボレー、キャデラック、ビュイック、GMCの各モバイルアプリでは、オンスターならではの車両コネクティビティを駆使した車両診断により、主要な情報を入手することも可能だ。例えば燃料タンクの残量および可能走行距離、オイル交換時期、タイヤ圧(現状および推奨)、生涯平均燃費などである。この診断情報は最後に車を始動させた時点での最新の情報なので、オンスター利用者は、車の健康状態に関する最新レポートを、いつでも必要なときに入手することができる。
更に、オドメーターの現在値や車両識別番号、オンスターアカウント番号といった重要な車両情報についても、アプリ上で安全にログインし、確認することができる。また、アプリで対応していないようなアシスタンスが必要な場合には、訓練を受けたアドバイザーにワンタッチで電話をつなぐことができ、24時間、週7日体制でサポートが受けられる。
オンスターのモバイルアプリサービスは、先日発売を開始したばかりの「シボレー・クルーズ」や「キャデラック・CTS・クーペ」など、シボレー、キャデラック、ビュイック、GMCの2011年モデルの大半を対象とし、何百万人ものドライバーが利用できるようになる。現時点では、同アプリの対応システムはiPhoneおよびAndroidとなっている。前述した機能以外にも、シボレー、キャデラック、ビュイックおよびGMCの各ブランドの顧客に特化した様々な機能が用意されており、その全貌は、数ヶ月後のサービス開始時に明らかにされる。
GMマーケティング担当副社長ジョエル・イーワニックは、「我々は、シボレー、キャデラック、ビュイック、GMC向け各アプリを市場に投入すべく、積極的に作業を進めている。我々は、顧客の好みや要望、ニーズがブランドによって異なることを承知している。そのため、このモバイルアプリで提供するサービスは、オンスターの革新的な機能をその強力な共通基盤として備えつつ、各ブランドの顧客の好みやニーズに非常に見合った、極めて有意義な内容になっている」と述べています。
オンスターとシボレーは、「2010・コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」にて、自動車業界初となるスマートフォンアプリを「シボレー・ボルト」向けに発表している。既に発表されているように、このユニークな「シボレー・ボルト」モバイルアプリは、同モデルの発売と並行してサービスが開始される予定である。
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