シボレー、カマロの2011年モデルを発表
馬力を増したV6エンジン
2011年型カマロのV6エンジンは、SAE(ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ)の認証テストを完了しており、最高出力が3 12馬力(6500 rpm)、最大トルクが278 lb-ft(5100 rpm)であることが公式に発表されている。この数値は2010年モデルよりも8馬力高く、トルクも2010年モデルの273 lb-ftよりも向上している。
GMのV6チーフエンジニアのトム・サッターは、「2010年型カマロの304馬力という値は、実は我々サイドで控えめに出した数字だった。ただ我々は、当時既に、この受賞歴を持つエンジンが我々の提示した馬力以上を排出することは把握していた。そして今回、このモデルへの搭載に際し、同エンジンの証明方法において我々は一歩前進し、8馬力アップを立証できるに至った」と述べている。
2011年モデルに搭載されている、可変バルブタイミング(VVT)付き3.6リッターV6直噴エンジンは、回転数やエンジン負荷などの動作条件の変化に合わせてバルブ動作のタイミングを変える4つの独立したカム位相器を採用している。これにより、トルクがリニアに配分され、幅広い回転数域でピーク値に近いレベルのトルクおよび高い比出力(排気量1リットル当たりの最大馬力)を実現し、エンジンのレスポンスや運転のしやすさを向上させる。直噴と可変バルブタイミングを組み合わせることによって、ガソリンV6エンジンは無敵のパワーと効率性、低排ガスを実現することができる。
SAE認証は、SAE Engine Test Code委員会によって開発された、出力およびトルクを証明するための任意の手続きである。この手続き(J2723)では、馬力とトルクにおける公平かつ正確な格付けを行うべく、メーカー側に第三機関の監視下でテストを実施させ、当該メーカーのエンジン機能を証明させるものである。シボレーはこの手続きを最初に採用した車両ブランドであった。
シナジーカラーがラインナップを超えて入手可能に
今年初め、シボレーは「カマロ・シナジー・スペシャル・エディション」を導入した。これは、ロサンゼルスで開催された2009年のSEMAショーにて展示したコンセプトに端を発したモデルである。「カマロ・シナジー・スペシャル・エディション」は「1LT」限定モデルだが、そのシナジー・グリーンと呼ばれるエクステリアカラーは、2011年モデルイヤー期間中、全てのトリムレベルにおいて生産数限定で入手可能となる。
カマロのマーケティングマネージャーのジョン・フィッツパトリックは、「SEMAショーの参加者やシナジー・グリーンの消費者の皆様のシナジー・グリーンに対する反響が非常にポジティブであったことから、この色をラインアップを超えて採用可能にすることは容易に決まった」と述べている。
顧客はメーカー希望小売価格325米ドルでシナジー・グリーン色をオーダーすることが可能となる。(北米のみ)
ヘッドアップディスプレイ
2011年型「シボレー・カマロ」は人気のヘッドアップディスプレイを採用する。「シボレー・コルベット」に続き2番目の同ディスプレイ搭載のシボレーモデルとなる。
カマロのヘッドアップディスプレイには下記が含まれる:
• 車両スピード
• タコメーター
• 羅針盤
• 外気温計
• マニュアル・パドルシフト・ギアインジケーター(搭載の場合)
• オンスターの「Turn-by-Turn」
• オーディオ機能
• 電話情報
• ギア・ポジション • ターンシグナルインジケーター
• ハイビーム・インジケーター・シグナル
• ヴィークル・メッセージ
カマロのプロダクトマネージャーであるシェリル・ピルチャーは、「ヘッドアップディスプレイ(HUD)は顧客からのリクエストが非常に多い。HUDシステムに慣れ親しんだ人にはとにかく気に入っていただいている。このシステムがあれば、ドライバーは本当に道路から視線をはずさないで運転することができる」と述べている。
「シボレー・カマロ」2011年モデルの生産は2010年6月7日にスタートする。
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