ルノー・日産アライアンスと武漢市人民政府、EV普及に向けたパイロット計画を発表
ルノー・日産アライアンスと武漢市人民政府は、ゼロ・エミッションモビリティの推進に向けたパイロット計画を発表した。
ルノー・日産アライアンスと武漢市人民政府は、昨年4月、ゼロエミッションモビリティ推進に向けたパートナーシップを締結し、検討を行ってきたが、このたびパイロット計画の具体的方策に関し合意に至り、武漢市人民政府の阮成発(げん せいはつ)市長及び日産副社長の西川廣人立会いのもと、横浜市にて最終合意書に調印したものである。
武漢市人民政府の阮成発市長は「武漢市は今後の来たるべき省エネルギー・環境保護社会の実現に向け、新エネルギー車の普及が不可欠と考えている。今回の日産との合意は、その実現に向けた大きな一歩である。」と述べた。
日産の副社長である西川廣人は「日産として中国初のパイロット計画を通じて、武漢市の政策に貢献できるとことを大変嬉しく思う。武漢市の新エネルギー車に関する取り組みと日産のEV普及に向けた取り組みは、同じ目標を共有しており、市政府、自動車製造業というそれぞれの立場から協力し、ゼロ・エミッションモビリティの実現を目指していきたい。」と述べた。
今回、合意に至った具体的な方策は下記の通り。
1.武漢市人民政府と日産は、2011年より同社の電気自動車(EV)「日産LEAF」を使用した走行実験を開始する。本実験に使用する「日産LEAF」は、最終的に25台を予定している。
2.武漢市人民政府と日産は、上記走行実験を通じて、中国におけるEVの使用方法、最適な充電インフラのあり方等、基礎データを収集する。
3.武漢市人民政府は、上記走行実験に伴い同市内に急速充電器2基、普通充電器250基を設置する。
4.武漢市人民政府と日産は、EVに関する啓蒙・教育活動を協力して実施していく。
ルノー・日産アライアンスは、全世界でのEVの普及に向けて市場やインフラを整備するために、各国政府、地方自治体、企業などと現時点で50以上のパートナーシップを締結している。
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