オンスター社、盗難防止に役立つ、業界特化のテクノロジーを発表
GMの2009年度および2010年度モデルで導入可能
オンスター社は、新たなテクノロジー「Remote Ignition Block」を発表した。
新技術「Remote Ignition Block」は、オンスター・アドバイザーが会員の盗難車両にリモートシグナルを送り、車両の点火スイッチが一端切られた後の再スタートを不可能にすることができる。この機能は、盗難車両の回収に役立つだけでなく、高速スピードでの危険なカーチェイスも防ぐことにつながる。
この「Remote Ignition Block」は、盗難車両の正確な位置をピンポイントで特定することのできるGPSテクノロジーや、遠隔操作によって盗難車両のスピードを徐々にアイドリング状態にまで下げることのできる「Stolen Vehicle Slowdown」など、オンスター社が兼ねてより開発してきたいくつかの盗難車両アシスタンスサービスを基礎として開発された。
オンスター社の「Remote Ignition Block」は、アメリカとカナダで販売される200万台以上のGMの2009年度および2010年度モデルで導入が可能となる。
この新機能は以下のプロセスで展開される。
・オンスター加入者が、法執行機関に車両盗難の届け出を行い、オンスター社に車両盗難アシスタンスを申し込む。
・法執行機関は、その車両が確かに盗難に遭った事実を確かめ、オンスター社のアドバイザーに確認の連絡を入れる。
・連絡を受けたオンスター・アドバイザーは、GPSによる車両の正確な位置を突き止め、遠隔シグナルを送り、再び車をスタートさせようとする動きがあった場合にそれを阻止する。
・また、特定のモデルに限り、かつ、実際の盗難車両が確実に視線の先にあり、車両を減速しても安全であることが確認できた場合に限り、法執行機関は「Stolen Vehicle Slowdown」機能をリクエストすることができる。
オンスター社は13年以上前から、法執行機関による何万台もの盗難車両の安全かつ迅速な回収に貢献してきた。オンスター社には毎月、加入者から、約600件の車両盗難アシスタンスの申請があり、過去10年間では28,000件以上の盗難ケースを支援してきた。
アメリカFBIの統一犯罪白書によると、2007年、アメリカでは1,095,769台の車両が盗難に遭った。これは28.8秒に1台に相当する。車両盗難事件は危険な高速スピードでのカーチェイスに発展する危険性がある。実際、アメリカでは、毎年30,000件以上の警察による高速カーチェイスが発生しており、少なくとも300人が死亡している。「Stolen Vehicle Slowdown」や「Remote Ignition Block」といった機能によって、オンスターの会員は、自分達の車両が犯罪の道具として使われる危険性を心配しなくてすむのだ。実際、オンスター会員にアンケートを行った結果、97%が、「Remote Ignition Block」機能を自分達の車両に導入したいと答えた。
この記事にコメントする