メルセデス・ベンツ「Sクラス カブリオレ」が44年ぶりに復活!…価格は2145万円から

メルセデス・ベンツ S クラス カブリオレ

メルセデス・ベンツ日本は、「Sクラス カブリオレ」を発表し、6月2日より注文受付を開始した。なお、納車開始は10月中旬以降を予定している。

Sクラス カブリオレは、『フランクフルトモーターショー2015』で発表され、1961年から1971年に販売された「W111」以来44年ぶりに復活したラグジュアリー4シーターオープンモデル。「モダンラグジュアリー&インテリジェンス」のコンセプトに基づき、Sクラス史上最高の美しさと高級感を備えただけではなく、安全性と快適性、効率性など自動車に求められるあらゆる要素とオープンエアドライブを高次元で究めている。

Sクラス カブリオレのラインナップは、4.7リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンと9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を搭載する「S550 カブリオレ」、メルセデスAMG製5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンとパフォーマンス志向のAMG専用四輪駆動AMG 4MATIC、マフラー内のエグゾーストフラップによって、エンジン音を切り替える「AMGスポーツエグゾーストシステム」を搭載した「メルセデスAMG S63 4MATIC カブリオレ」、メルセデスAMGによる極限の滑らかさと圧倒的な高出力を誇る6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載した「メルセデスAMG S65 カブリオレ」を設定した。

【エクステリア】

S 550 カブリオレ
S 550 カブリオレ

フロントで中心となるのは、スリーポインテッドスターとクロームインサート入りシングルルーバーを収めたブラックのダイヤモンドフロントグリル。ボンネットは力強いキャラクターライン2本によりダイナミックな印象を与える。フロントバンパーは中央と左右に大型エアインテークを備えています。さらに、フロントエンドはクロームトリムでスポーティに仕上げた。

ヘッドライトは、片側47個のスワロフスキークリスタルを組み込んだ専用LEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用。丸みを持つ円柱状の30個のクリスタルをウインカーに、さらに17個のカットクリスタルをポジショニングライトに配置し、揺らめく炎状の輝きがラグジュアリーな表情を与える。

サイドビューは、ソフトトップを閉じた状態では美しいクーペスタイルとなる。低く構えるウィンドウフレームや、サイドウォールがリアに向けて下降するドロッピングライン、完全に格納されるサイドウインドウなどが特長として挙げられる。張りのあるソフトトップは3層構造を持ち、閉じるとカブリオレの高級感が強調されるとともにクーペのような静粛性の高い室内空間を作り出している。色は、ブラック、ダークブルー、ダークレッドの3色を設定した。

リアエンドは、LEDリアコンビネーションランプとたくましいショルダー部によりボディの幅を広く見せ安定感を演出。さらに、下部にディフューザーを備えたリアバンパーや、ツインエグゾーストエンド、水平に走るクロームトリムによりスポーティ感をいっそう高めている。

【インテリア】

S 550 カブリオレ

インテリアは、美しいカーブを描くダッシュボードからドア、シートまで流れるような一体感のあるデザインを採用。ソフトトップを開くと、ヨットのような雰囲気のあるオープントップラウンジとなる。丁寧にコーディネートした色彩と素材、金属(一部クローム)を採用した高級感のあるスイッチ類によって、Sクラスカブリオレの独特な風格を強調している。

また、AMG専用designoエクスクルーシブナッパレザー、designoエクスクルーシブナッパレザーの素材に、海洋船をイメージしたディープシーブルーとポーセレンの組み合わせを含むインテリアカラー3種類を設定した。素材は、最高水準のクラフトマンシップにより手作業で加工されている。

【ソフトトップの操作】

メルセデス・ベンツ S クラス カブリオレ

ソフトトップの操作はセンターコンソールのスイッチを使って行い、時速50km/h以下であれば、走行中でも約20秒で開閉が可能だ。ソフトトップを閉める際にはトランク内で自動的に展開するラゲッジカバーに格納され、荷物がソフトトップにより汚れることを防ぐ機構がある。また、車外からキーを使って開閉することもできる

オープン走行時には、フロントウインドウ上部のウインドディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が空気の流れを上方に高く跳ね上げるとともに、後方から室内への風の巻き込みを低減する。

また、日照センサーや室内温度計の情報により、ルーフの開閉に伴う温度変化を感知することで、自動的に設定に合わせた温度と風量をコントロールするクライメートコントロールにより、乗員に煩わしい操作を強いることなく快適な室内環境を提供する。

さらに、ドアアームレスト、センターアームレスト、ステアリング、シートにヒーターを採用し、寒い季節の快適性を大幅に高めている。

【走行性能】

メルセデス・ベンツ S クラス カブリオレ

走行中、規定値を超えるボディの傾きや衝撃をセンサーが感知すると、リアヘッドレスト後方に格納されているオートマティックロールバーが瞬時に上昇し、高強度のAピラーとともに乗員の安全空間を確保する。オートマティックロールバーの展開には、メルセデス・ベンツとして初めてガスジェネレーターによる火薬式を採用した。

全モデルのサスペンションには、エアスプリングと連続可変ダンパーを電子制御して優れたロードノイズ特性、タイヤ振動特性を実現する「AIRMATIC エアマティックサスペンション」を搭載し、快適でスポーティな乗り心地を実現している。

【安全装備】

安全運転支援システム(インテリジェントドライブ)の土台となっているのが、クルマの周囲360度をカバーする複合的なセンサーシステムである。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。

レーダーセンサーは、フロントおよびリアバンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダー、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー1個、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダー1個の合計6個が搭載されている。これらにより、状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする、「部分自動運転」を実現させた。

【快適装備】

Sクラス カブリオレに搭載された快適装備「エアバランスパッケージ」は、エアコンディショナーに、空気清浄機能と心地よい芳香を拡散するパフュームアトマイザー機能を装備した。香りは4種類から選択でき、ON/OFF切り替えや、香りの強さの調節が可能。イオン放出によるウイルスなどの除去や、エアフィルター機能の強化も含まれている。

【特別仕様車「メルセデスAMG S63 4MATIC カブリオレ Edition 130」】

メルセデス AMG S 63 4MATIC カブリオレ Edition 130
メルセデス AMG S 63 4MATIC カブリオレ Edition 130

なお、Sクラス カブリオレ発表と本年の自動車生誕130周年を記念し、内外装に特別装備を採用して個性を一層引き立てた特別仕様車「メルセデスAMG S63 4MATIC カブリオレ Edition 130」を発表し、6月2日~7月6日までの期間限定で注文受付を開始する。(全国限定8台 ※全世界限定130台)

同モデルは、本特別仕様車限定となる通常の塗料の1/3~1/10の粒子の塗料を用いることにより、通常の塗料では再現できないきらびやかなエクステリアを演出するアルビームシルバーに、ボルドーレッドのソフトトップを組み合わせている。インテリアには、高級感とスポーティさを兼ね備えるAMGカーボンファイバー/ピアノラッカーのトリムを採用している。

また、Burmester3Dハイエンドサラウンドサウンドシステムを標準装備するとともに、ステアリングおよびカップホルダーには本特別仕様車限定の「Edition130」エンブレムをあしらっている。なお、本特別仕様車限定のフロアマットも付随する。

メルセデス・ベンツ S クラス カブリオレ

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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