三菱 アウトランダーPHEV、「アジアクロスカントリーラリー2015」で3年連続完走

「ツーアンドフォー モータースポーツ」のアウトランダーPHEV

三菱自動車が技術支援するラリーチーム「ツーアンドフォー モータースポーツ」は、8月8日(土)~14日(金)にタイ北部で開催された、国際自動車連盟(FIA)公認のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2015」に『アウトランダーPHEV』で出場し、青木孝次/ウッティチャイ・トリタラ(タイ)組が総走行距離約2400kmの過酷なコースを40時間01分51秒で走り切り、総合20位、T1-3クラス(電気自動車クラス)優勝を果たした。

「ツーアンドフォー モータースポーツ」のアウトランダーPHEV

1日目の8月8日(土)、レースはタイの古都チェンマイの遺跡からセレモニアルスタートを切った。翌9日(日)より本格的な競技スタート。『アウトランダーPHEV』は、同ラリーの難所である、幅が広く水深の深い川をなんなく渡りきり、レグ1を総合17位で終えた。

10日(月)のレグ2では、最長コースかつアップダウンの激しい山岳地帯を中心としたコース。ここでは、SS途中でコースアウトし、フロントガラスを損傷したため、後半のコースを回避せざるを得ず、総合25位に後退。

11日(火)のレグ3は、起伏が少なく、乾いた路面が中心のコースで、同車のモーターによる力強い加速や、「S-AWC」の効果を発揮して総合22位に順位を上げた。

続く12日(水)のレグ4、13日(木)のレグ5においても、一つずつ順位を上げ、最終日の14日(金)のレグ6は、スタート地点である古都チェンマイに戻る比較的フラットなコースを、総合3番手の好タイムで走りきり、総合20位でゴール。記念すべき20回目の開催となった同ラリーで『アウトランダーPHEV』は3年連続となる完走を果たし、信頼性・耐久性及び走破性の高さを実証した。

今回、競技車両は、新型『アウトランダーPHEV』をベースに開発。PHEVシステムの主要パーツは量産品を使用し制御を変更。モーターの高出力化、ジェネレーターの発電量アップなど高性能化させ、駆動用バッテリーの容量アップによりこれに対応している。『ランサーエボリューション』で培った車両運動統合制御システム「S-AWC」のノウハウを活用したツインモーター4WDも、制御の変更によりトラクション性能を強化。さらに、地上高及びサスペンションストロークの増大、ラリー専用の大径タイヤの装着など悪路走破性を向上させることで、高性能化されたPHEVシステム及びツインモーター4WDのパフォーマンスを有効活用している。

田中泰男 テクニカルディレクターのコメント

想定以上に厳しい路面コンディションでのレースでしたが、十分なパフォーマンスを示すことができました。モーター、ジェネレーター、バッテリーなどの電動部品に問題はなく、信頼性・耐久性の高さを実証しました。今秋開催予定のバハラリーに向けて、参戦車両の完成度を上げ、上位入賞を目指したいと思います。

クロスカントリーラリー「バハ・ポルタレグレ500」に参戦

今回出場した『アウトランダーPHEV』と同仕様の車両が、10月22日(木)~24日(土)にポルトガル東部のポルタレグレ県で開催されるクロスカントリーラリー「バハ・ポルタレグレ500」に、三菱自動車主体の体制で出場する。

ドライバーには、2002~2003年のダカールラリーで2連覇を飾った三菱自動車の増岡浩 氏を監督兼務で起用。開発本部 EV要素研究部エキスパートの田中泰男がチームマネージャーとテクニカルディレクターを兼務し、同部の4名がエンジニアを担当する。

アジアとヨーロッパという異なる地域、走行条件で行われる苛酷なクロスカントリーラリーに出場することで、貴重な走行データを得ることが可能となり、そのデータは将来の量産車開発にフィードバックされる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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