「MotoGP 第12戦イギリスGP」、M・マルケスが今季11勝目!
「MotoGP 第12戦イギリスGP」決勝レースが8月31日、シルバーストーンサーキットで開催された。M・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)とJ・ロレンソ(モビスターヤマハ MotoGP)の両選手が激しいバトルを繰り広げ、緊張感に満ちた全20周の熱戦はマルケスが制し、トップでチェッカーを受けた。ロレンソはその差0.732秒で2位フィニッシュとなった。
序盤はロレンソがリードする格好で推移したが、14周目にマルケスが動きを見せてロレンソをオーバーテイク。そこから両選手は、終盤周回にかけて何度かトップの位置を入れ替える激しいバトルを展開した。トップでチェッカーフラッグを受けたマルケスの優勝レースタイム40分51秒835は、シルバーストーンサーキットの最速記録となった。
3位はV・ロッシ(モビスターヤマハ MotoGP)。D・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)、A・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)とともに、三つ巴の激しい表彰台争いが最終ラップの最終コーナーまで続いたが、最終コーナーを先に立ち上がったロッシが、ライバル2台に先んじてゴールラインを通過した。
今回の勝利でシーズン11勝目となったマルケスは、合計288ポイントとなり、ランキング2番手で199ポイントのペドロサに89点のリードを築いてポイントリーダーの座を守った。ランキング3番手のロッシは189ポイント。次戦の第13戦サンマリノGPは、イタリアのミザノサーキット・マルコ・シモンチェッリで開催。9月12日(金)の午前9時55分(日本時間午後4時55分)にフリー走行1回目がスタートする。
【優勝】マルク・マルケス選手のコメント-レプソルホンダチーム
「今日のレースは、ホルヘとここまで厳しい戦いになるとは思っていなかった。僕は昨日のFP4と同じリズムで走行できたけれども、ホルヘはレース序盤からかなりのハイペースで飛ばしていた。レース序盤はタイヤを温存する作戦だったが、ホルヘに離されないようにするために、そんなこともしていられなくなった。レース後半はさらにいい感じで走ることができるようになり、勝つことができた。再び表彰台の頂点に戻ってくることができてとてもうれしい」
青木信治氏のコメント-ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日のコンディションはこのレースウィークで最も暖かくなりました。この温度条件が、特にファクトリー勢選手のレース用タイヤ選択に影響を及ぼしました。金曜日と土曜日は、大半の選手がフロント用にソフトコンパウンドのタイヤで走行していましたが、今日の午後の決勝レースでは、ファクトリー勢の多くの選手が、今回の選択肢では最も硬めのミディアムコンパウンドでレースに臨みました。リアタイヤに関しては、この暖かい温度の状況下でも、ほとんどの選手が柔らかめ選択肢のコンパウンドでレースを走行しましたが、全20周回のレースでタイヤパフォーマンスは極めて安定していました。今回のレースウィーク用のタイヤ供給は、とてもうまくいきました。今年のレーストータルタイムはシルバーストーンのMotoGPレースでは最速で、我々にとって非常に望ましい結果になりました」
リザルト
(1)#93 マルク・マルケス <レプソル・ホンダ・チーム>
(2)#99 ホルヘ・ロレンソ <モビスター ヤマハ MotoGP>
(3)#46 バレンティーノ・ロッシ <モビスター ヤマハ MotoGP>
(4)#26 ダニ・ペドロサ <レプソル・ホンダ・チーム>
(5)#4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ <ドゥカティ チーム>
(6)#44 ポル・エスパルガロ < モンスター・ヤマハ・テック3>
(7)#6 ステファン・ブラドル < LCR・ホンダ・モトGP>
(8)#29 アンドレア・イアンノーネ <プラマック・レーシング・チーム>
(9)#41 アレックス・エスパルガロ <NGM・フォワード・レーシング>
(10)#45 スコット・レディング <ゴー・ファン・ホンダ・グレシーニ>
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