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自動車ニュース 2012/4/9 15:08

フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ氏が死去

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ポルシェAGは偉大なデザイナーの死を悼む

ポルシェ

ポルシェAGは、2012年4月5日、監査役会名誉会長のフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ氏がザルツブルクにて死去したことを発表した。享年76才。

フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ(以下、F.A.ポルシェ)氏は、1935年12月11日、シュトゥットガルトにおいてフェリー・ポルシェとドロテア・ポルシェ夫人との間に長男として誕生。

すでに子供の頃から祖父フェルディナンド・ポルシェの設計事務所や工場で多くの時間を過ごし、自動車に囲まれた生活を送っていた。1943年、会社のオーストリアへの移転に伴い、家族もオーストリアに移住し、F.A.ポルシェはツェル・アム・ゼーの学校に通うことになる。1950年にシュトゥットガルトに戻ると、私立のヴァルドルフスクールに入学し、卒業後は名門、ウルム造形大学に進学。

1958年、F.A.ポルシェは、慣れ親しんだポルシェKG(当時の社名)の設計事務所で働くことになった。彼は356シリーズの後継モデルについて最初のクレイモデルを製作し、すぐに偉大なデザインの才能を証明することになる。1962年にはポルシェのデザインスタジオの責任者となり、その翌年、ポルシェ901(すなわち911)によって世界中にセンセーションを巻き起こす。

F.A.ポルシェが作り出したスポーツカー、ポルシェ911は時代を超えたクラシックなフォルムによって今日に至るまで生き続け、現在では7世代目となっている。ロードカーだけでなく、F.A.ポルシェ氏は1960年代のレーシングカーのデザインにも大きな影響を与えた。

彼のデザインによる有名なマシンとしては、F1フォーミュラーカーのタイプ804や、史上最も美しいレーシングカーのひとつとされている、ポルシェ904カレラGTSなどがある。

「良いデザインは率直であるべきだ」

F.A.ポルシェのデザインに関する信条は、「デザインは機能的でなければならず、機能性は視覚的に美しい形を取らなければならない。説明しないとわからないような冗談は不要だ」というものだった。

「一貫性を持ってデザインされた製品には飾りは不要であり、そのフォルムだけで製品は高められなければならない」と、F.A.ポルシェは述べている。デザインの見た目はひと目で理解可能でなければならず、製品やその機能から注意をそらすものであってはならないというものだ。「良いデザインは率直であるべきだ」というのが彼の信念だった。

F.A.ポルシェはパートナーとして、また監査役会のメンバーとして、ポルシェAGと生涯にわたり密接な関係を維持。業務の第一線から退いた後も、F.A.ポルシェは数十年にわたりポルシェのスポーツカーのデザインに貢献し、また何度も会社を正しい方向へと導く。

特に1990年代初頭にポルシェが経験した困難な時期には大きな役割を果たし、1990~1993年には監査役会会長としてポルシェA.Gの経営建て直しに大きく貢献した。

2005年、監査役会での職務を息子オリバーに譲り、監査役会名誉会長となっていた。

ポルシェAGの社長兼CEOマティアス・ミューラーは、スポーツカーメーカー、ポルシェに対するF.A.ポルシェの多大な貢献に感謝の意を表し、次のように述べている。

「私達は、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェの死を深く悲しんでおります。彼がポルシェ911を生み出したことで確立された当社のデザイン文化は、今日に至るまでポルシェのスポーツカーに受け継がれています。優れたデザインに関する彼のフィロソフィーは、ポルシェにとっての大きな遺産であり、私達はこれを永遠に尊重していくつもりです」

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