三菱 新型エクリプスクロス・新型アウトランダーPHEV雪上試乗|三菱の魂を受け継いだ最新車両を北の大地で試す!(1/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:三菱自動車工業・オートックワン編集部
三菱の魂を受け継いだ最新車両を北の大地で雪上試乗!
創業100周年を機に、次時代のブランドスローガン「Drive Your ambition」を掲げた三菱自動車。
彼らのクルマづくりの核となるのは四輪駆動の制御技術、i-MiEVで培った電動化、ドライブする上で走ることの愉しさ。現在のラインナップはSUVに力を注いでいるものの、悪路走破性や車両の運動制御技術については、独自の技術開発の手を緩める気配はない。
2015年にランサー・エボリューションが23年の歴史に終止符を打ったいま、むしろそれらに携わった開発者たちはそれ以外の車種に三菱の魂を注ぐ立場に。アウトランダーPHEVといった素晴らしいプロダクトを世界一売れているプラグインSUVに押し上げているだけに、最新の三菱の走りとはいかなるものか気になるところだ。
そんな矢先、発売直前の新機種「エクリプスクロス」と「アウトランダー」で最新の三菱車の走りを体感する雪上試乗会に参加する機会を得た。
会場は北海道の新千歳モーターランドの特設コースで、スラロームにダウンヒルに登り坂、ダイナミックに駆け抜けるすり鉢状のバンクなど、車両の運動性能が試されそうなコースレイアウト。取材陣の鼻息も心なしか荒い。
アイスバーンでも想像以上にスムーズに駆け抜けていけるアウトランダー
先ずはアウトランダーのガソリンエンジン車の試乗からスタート。
気温が上がってきたせいか、路面の雪はズルリと滑る箇所があり、雪の下はアイスバーンという難しいコンディション。そうしたなか、アウトランダーは想像以上にスムースに駆け抜けていけることに驚かされる。
普通であれば、フロントタイヤがスリップすると曲がりきれないでモタつくシーンでも、カーブの進入で少し強めにブレーキをかけて、ハンドルを切り込み、アクセルを開けるという一連の操作を行っていくと、三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC(スーパー オール ホイール コントロール)」が4つのタイヤが持てる力を最大限に発揮できるように促してくれる。
ロジックとしては、4輪のブレーキを制御するほか、前後輪に最適なトラクションを確保できるように状況に応じて駆動力の配分を行い、ASC(アクティブ スタビリティ コントロール)やAYC(アクティブ ヨー コントロール)が左右輪の動きを制御して、ドライバーが意図した走行ラインをトレースしやすくする。
つまり、三菱の4駆モデルの走りを支えるS-AWCはこれらの機能を統合制御するもので、意のままの操縦性と安定した走りをもたらしてくれるというワケだ。
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