メルセデス・ベンツ 新型 Mクラス 海外試乗レポート/桂伸一(1/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
新型Mクラス フォーマルに紳士的なSUVへ大変身!
多くのプレミアムSUVのなかで、現行のメルセデスベンツMクラスは、ウェッジシェイプなデザインからスポーティでカジュアルなイメージが漂う。
しかし、「もう少し威厳がほしい・・・」という最大のマーケットである北米市場からの声に押されてか、新型Mクラスは、より “フォーマル”なスタイリングに生まれ変わった。 新型Mクラスはすでに東京モーターショーで実車がお披露目されている。フロントフェンダーから水平基調で延びるキャラクターラインにより、オトナの雰囲気を漂わせている。
見た目で大柄に感じられる新型Mクラスだが、全長4804 mmは現行に対してプラス14mm。全幅1926mm(プラス16mm)x全高1796mm(マイナス14mm)と、実はほとんど変わっていない。そしてホイールベースの2915mmはまったくの同サイズ。しかし室内は横幅の広がりと後席足元スペースに余裕を生んだ。さらにトランクスペースは標準で690L、後席を可倒すると最大で2010Lの積載容量を可能にする。
新型が目指したテーマのひとつは、燃費と環境性能。エンジンの高効率化やアイドルストップに電動パワーステアリングのほか、駆動系の転がり抵抗の軽減や、材料にアルミを多用した軽量化は、大型SUV最大のネックである車輌重量の低減と、さらにCd値(空気抵抗係数)を驚異の0.32まで引き下げることに成功した。
新型Mクラスは、燃費と環境性能に大きく貢献しているのだ。
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