レクサス LFA 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂 幸正
車両価格3750万円、世界限定500台のジャパニーズ スーパースポーツに乗る!
車両価格3750万円、世界限定500台――レクサスが放ったハイエンドスポーツ「LEXUS LFA」には、これまで乗りたくてもなかなか乗る機会がなかったのだが、ついにそのときが訪れた。
これで2度目の開催となる、トヨタが我々自動車メディアに関わる人間のために用意してくれた「トヨタ ワクドキ体験会」の場に、4台のレクサス LFAの試乗車が用意されていたのだ。
これまで街を走る姿を1度だけ見かけたことがあるものの、これほど至近距離で見るのは初めてのこと。これは興奮せずにはいられない。
ちなみにLFAは、生産の予定された500台はすでに完売となっていて、現在デリバリーが進められているところ。
500台の内訳は、日本とアメリカで、それぞれ200台弱ずつ、残りの100台あまりが欧州をはじめ、中東、中国、オセアニアなどで受注があったとのこと。 1日に1台が生産され、執筆した2011年9月時点では、まもなく200台目が完成するとのことで、500台のうち最後のほうにオーダーした人の手元にLFAが届けられるまでには2年ほどかかるという。
そんなジャパニーズ スーパースポーツには、かねてから非常に興味を持っていたのだが、はたしてどんな乗り物なのか?
全長4505mm、全幅1895mm、全高1220mmというディメンションのボディは、ロングノーズ&ショートデッキ、ワイド&ローという、FRスポーツの古典的スタイルを持つ。 コクピットは高級車としての趣にも満ちていて、上質な素材感と独特のデザインが印象的。
インパネから徐々に斜めに下がってくる高めのセンタートンネルに左右席の隔てられた、グッと低くタイトなドライビングポジションからは、意外なほど良好な視界が得られる。 剛性感の高いフットペダルは、フロアに支点のあるオルガン式。 やけに太いシートベルトだなと思ったら、なんとベルトの中にエアバッグが仕込まれているというから驚きだ。
インパネには上質なレザーや複雑な形状のカーボンパネルも多用されていて、無垢材を削り出したというエアコンの吹き出しにいたるまで、素材の質感感と意匠にもこだわって仕上げられていることが見て取れる。
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