ジープ パトリオット 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
ジープテイスト健在 妥協許さぬ充実装備
パトリオットのボディサイズは全長4,420mm、全幅は1,810mm、全高1,658mm、ホイールベースは2,635mmだ。このサイズを国産車と比較してみると、ホンダの新型CR-Vよりもやや小さめであることが判る。これは日本でも扱い易そうなサイズである。
スタイリングの特徴としてはフロントグリルは大径の丸形2灯式ヘッドライトと、縦7列のグリルが、ひと目でジープのクルマと判らせてくれる。サイドに回り込むとフロントとリアのフェンダーが大きく張り出している。台形のオーバーフェンダーは迫力があると同時にジープブランドのアイデンティティでもある。リアに回り込むと垂直なリアウィンドと大きめのバンパーが目を引きつける。またボディカラーは8色から選ぶことができる。
日本仕様はリミテッドとスポーツの2グレードが設定されているが外観上の違いはサイドモール、ルーフレール、スペアタイヤの色や仕様が異なる点である。まずルーフレールはリミテッドがクローム、スポーツはブラックとなっている。そしてスペアタイヤはリミテッドはフルサイズタイヤだが、スポーツはコンパクトサイズを装着しているなど、グレードによる違いはある。
ちなみにタイヤサイズは、アメリカ試乗会で乗ったリミテッドが215/60R17のサイズを装着しており、インテリアは全モデルとも、ツートーンカラーの組み合わせを2通り用意している。またシートはリミテッドはレザー、スポーツがプレミアムシートを標準装備される。
インストルメントパネルは大きなグローブボックスは助手席の前に配置され、メーターは大径のスピード/エンジン回転計と、左右に燃料、水温計がレイアウトされている。メーターはホワイト文字盤で、針はオレンジ色だ。
またシートアレンジも多彩だ。シート形状はフロント、運転席側は着座位置もレバーで調節できる。もっとも低い位置にしてもボンネットは見える。反対にもっとも上のポジションにしても視界のよさは同じだ。ヘッドスペースも十分にある。助手席は背もたれの背部分を前に倒すと水平まで倒せる。
リアシートは6対4で分割可倒できる。前倒しにすることで、ラゲッジスペースと同じ高さの荷台が現われる。この状態だと助手席の前方まで長尺物を収納することができる。リアシートの形状はリビングのソファーのよう。ホールド性には欠けるがソフトで体に心地よいシートだ。
装備で特徴あるのはリアラゲッジスペース天井の充電式着脱カーゴルームランプや、リアゲートに内蔵されたスピーカー。このスピーカーはゲートを開けた状態で引き出すと外に向けて吊り下がる形で音を出せる。ダッジ・キャリバーと同じアクセサリーだ。
ラゲッジスペースは奥行は約84cm、左右幅は1m以上あるので、使い勝手はよい。トノカバーも標準装備になる。
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