雪上から高速道まで、ジープ グランドチェロキー2017年モデルを思いっきり堪能(3/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:和田清志・FCAジャパン
余裕たっぷりなオンロードの走りも堪能
雪道での実力を試した後は、試乗会最後のセクションとなる東京への帰途に着くことに。
雪道を走るのは冬場の限られた時期といえますが、1年のうちの大半はアスファルトの上を走ることが多いもの。ましてや、アウトドアの趣味を楽しむために遠方まで足を伸ばす人にとっては、高速走行時の快適性が気になります。
今回は3名乗車+1泊分の荷物と機材を乗せて走りましたが、個人的な印象としては、同乗者を乗せて会話を楽しみながら走ると考えれば、V6 3.6リッターエンジンのトルクで不足を感じるシーンはほとんどありませんでした。
高速道路で追い越し加速をするときは、アクセルペダルをそれほど深く踏み込まなくても充分に加速していけるし、エンジン回転を高めて力を引き出す場面では、「クォォォン」と高性能車的に洗練されたサウンドを聴かせてくれるあたりも何だか心地がいい。アクセルペダルのコントロールでドライバーが必要とする車速を上手く引き出す8速ATの制御も秀逸です。
>>JEEP GRAND CHEROKEE(ジープ グランドチェロキー) 2017年モデル フォトギャラリー[画像116枚]
フロントシートの快適性は抜群!
長距離移動で前席と後席で少し印象が違っていたのが快適性。
最も快適だと感じたのはフロントシートに座っているとき。路面の凹凸で突き上げを感じにくく、シームレスで滑らかな足取りで終始快適。運転していて疲れにくいというメリットもありました。
一方で、後輪の車軸付近にシートを配置するリアシートは乗り心地面で不利になりがち。マンホールなどの継ぎ目でコツリとくる入力を感じたり、荒れた路面ではゴーッというロードノイズを拾いやすい場面があるのも事実。
そうはいっても、シート自体は面が広くとられた設計で、身長が高い乗員が座っても身体が預けられるあたりがアメ車的な部分。
細かい点を上げればネガもありますが、全体としては大らかに走れるキャラクターといえるので、慣れれば不快さは忘れられる程度。
Jeep独自の世界観をラグジュアリーに味わいたいアナタに
ジープ グランドチェロキーは悪路を駆け抜けるタフな走破性を備え、長距離移動では大陸を横断する気分を満喫しながら移動することができるラグジュアリーなジープ。
欧州車や日本車のSUV、今ドキのクロスオーバーとはひと味違う、アメ車ならではの非日常的な世界に浸ってみたい人には試す価値のあるモデルといえそうです。
[レポート:藤島知子/Photo:和田清志]
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JEEP GRAND CHEROKEE Limited(ジープ グランドチェロキー リミテッド)[4WD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4835x1935x1805mm/ホイールベース:2915mm/ステアリング位置:右/車両重量:2200kg(サンルーフ付:2220kg)/乗車定員:5名/駆動方式:フルタイム4WD(四輪駆動)/エンジン種類:V型6気筒 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:3604cc/最高出力:290ps(213kW)/6400rpm/最大トルク:35.4kg-m(347N・m)/4000rpm/使用燃料:無鉛レギュラーガソリン/トランスミッション:8速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:9.6km/L(JC08モード燃費)/サスペンション形式:(前)ダブルウィッシュボーン式(後)マルチリンク式/タイヤサイズ:265/60R18 110H/メーカー希望小売価格:5,994,000円(消費税込)
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