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新型車解説 2014/12/1 11:40

【解説】ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」/渡辺陽一郎(2/2)

関連: ホンダ グレイス Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正
【解説】ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」/渡辺陽一郎

5ナンバーセダンのハイブリッドモデルで「4WD」を選べるのはグレイスのみ

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール)ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF)

エンジンは、直列4気筒の1.5リッターをベースにしたハイブリッドのみ。1.3リッターや1.5リッターのノーマルエンジンは用意していない。ハイブリッドのメカニズムはフィットハイブリッドと共通で、動力性能も等しい。

エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は137馬力。ノーマルエンジンでいえば1.8リッタークラスの性能だ。

トランスミッションは、2組のクラッチを使った有段式の7速DCT。駆動力の伝達効率を高め、動力性能の有効活用も可能にした。このあたりもフィットハイブリッドと基本的に同じだ。

車両重量はグレードによって異なるが、FF/2WDだと1,170~1,200kg。フィットハイブリッドに比べて100kgほど重いが、力不足を感じる心配はないだろう。なお、フィットハイブリッドと同様に4WDも選択できる。

カローラアクシオハイブリッドやアクセラハイブリッドに4WDの設定はないから、2リッター未満のハイブリッドセダンで4WDを装着したいユーザーには、グレイスが唯一の選択肢になる。

お勧めグレードは中級グレードの「LX(204万円)」

グレード構成は、ベーシックなDX(2WDの価格は195万円)、中級のLX(204万円)、上級のEX(221万円)。ハイブリッドの始動や停止がスイッチ操作で行えるスマートキー、エアコンのフルオート機能などはDXにも標準装着され、実用面で不満はない。

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」LX(FF/ボディカラー:ゴールドブラウン・メタリック)ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」LX(FF)

ただしセダンとなれば、相応に充実した装備と質感が欲しいだろう。そこで推奨したいグレードが中級の「LX」だ。

LEDヘッドライト、フロントウィンドウ&ドアガラスのIRカット機能などの装備をプラス。内装ではインパネなどにソフトパッドを使って質感を高めた。DXに14万円相当の装備を加えながら、価格アップは9万円に抑えている。

ちなみにライバル車となる「トヨタ カローラアクシオハイブリッド G」の価格は213万4285円。グレイスと異なり、ディスチャージヘッドランプやスマートエントリーはオプション設定になる。サイド&カーテンエアバッグは標準装着したが、グレイスLXの方が装備レベルは5万円ほど勝る。しかも価格はグレイスLXが9万4285円安いから、トータルでは14万円ほど買い得になった。

グレイスはカローラアクシオハイブリッドに対抗すべく、割安感を強めている。

上級のEXは、あんしんパッケージ(時速30km以下で作動する衝突回避の支援機能+サイド&カーテンエアバッグ)を標準装着にして、7速ATのパドルシフト、16インチアルミホイール、フォグライトなどを加えた。シート生地には上質なプライムスムースを使う。

損得勘定を計算すると、LXに20万円以上の装備を加えて価格アップは17万円だ。従ってEXも買い得だが、実用装備は6万1714円のあんしんパッケージを標準装着した程度。なのでEXは内外装が気に入った時に選べば良い。推奨グレードはLXで、あんしんパッケージをオプション装着する買い方がベストだ。

JC08モード燃費は、2WDで見ると15インチタイヤを装着するDXとLXが「34.4km/L」。EXはタイヤサイズが16インチになり、車両重量が1,200kgに増えることもあって「31.4km/L」に低下する。燃費性能を考えてもLXはバランスが良い。

今後の要望としては「衝突回避の支援機能」のグレードアップを

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス」EX(FF/ボディカラー:プレミアムディープロッソ・パール)

5ナンバーサイズのセダンが激減した今、グレイスの潜在的なニーズは高い。中高年齢層を中心に、今でも「5ナンバーセダン」にこだわるユーザーが少なくないからだ。爆発的なヒットは望めないが、堅調に売れ続けるだろう。

今後の展開として望みたいのは、あんしんパッケージに含まれる「衝突回避の支援機能」をグレードアップさせること。

ハイブリッドのセダンで動力性能も十分となれば、高速道路を使った長距離ドライブに出かける機会も少なくないだろう。そこで、作動速度の上限が時速30kmでは低すぎる。高速域まで対応できるミリ波レーダーやカメラ方式を適切な価格で用意して欲しい。車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも装着すると良心的だ。

そして販売が堅調に推移したなら、1.5リッターのノーマルエンジン車も追加したい。コンパクトセダンの場合、1年間の走行距離が5000km以下のユーザーも多く、ハイブリッドによる低燃費の恩恵を受けにくい事情があるからだ。価格を30万円ほど引き下げて、165~190万円くらいに設定すれば、売れ筋コンパクトカーの1.5リッターモデルの価格帯に近づけられる。

グレイスは日本のユーザーにとってメリットの多い車種なので、大切に育てて欲しい。メーカーやディーラーにとっては、軽自動車に偏った販売比率を是正させる効果も期待できるだろう。

ホンダ 新型ハイブリッドセダン「グレイス HYBRID LX」(FF)の主なスペック

全長×全幅×全高:4,440×1,695×1,475mm/ホイールベース:2,600mm/車両重量:1,180kg/エンジン:1.5リッター水冷直列4気筒 DOHC/エンジン 最高出力:81kW(110PS)6,000rpm/エンジン 最大トルク:134N・m(13.7kgf・m)5,000rpm/電動機(モーター)最高出力:22kW(29.5PS)1,313-2,000rpm/電動機(モーター)最大トルク:160N・m(16.3kgf・m)0-1,313rpm/動力用主電池:リチウムイオン電池/燃費:34.4km/L/トランスミッション:7速DCT

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