ホンダ新型シビックタイプR フルモデルチェンジ徹底解説|FF最速の戦闘マシンがいよいよ日本導入(2/2)

ホンダ新型シビックタイプR フルモデルチェンジ徹底解説|FF最速の戦闘マシンがいよいよ日本導入
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国内のライバル、スバル WRX STIとの違いを徹底比較

ちなみに、日本車で新型シビックタイプRと同程度の性能を備えるのは、ボディタイプは異なるがスバル WRX STI タイプSだろう。水平対向4気筒の2リッターターボは、最高出力が308馬力(6400回転)、最大トルクは43kg-m(4400回転)を発生させる。最高出力は新型シビックタイプRが勝るが、最大トルクはWRX STIの方が強力だ。WRX STIの価格は406万800円だから、4WDを備えた上で44万円ほど安い。

生粋のスポーツモデルでは、価格の細かな比較はあまり意味がないが、シビックタイプRの動力性能を考えると、駆動方式は4WDにした方が伝達効率が高まって安定性も向上するだろう。最大トルクが40kg-mを超える前輪駆動の2WD車は、日本車では皆無で、後輪駆動でもレクサス LCやLSなど一部のLサイズカーに限られる。

この点をシビックタイプRの開発者に尋ねると「4WDにする考えはまったくなかった」という。難コースで知られるドイツのニュルブルクリンク サーキットで、FFモデル最速の7分43秒80のラップタイム記録を誇っているところからして、あえて前輪駆動にこだわっているようだ。

FFでサーキットを極めることが、シビックタイプRの初代モデルから繋がる伝統でもあるわけだが、1997年に6代目シビックに追加された初代タイプR(EK9型)は、1.6リッターのターボを装着しないVTECエンジンを搭載して、最高出力は185馬力(8200回転)、最大トルクは16.3kg-m(7500回転)だった。最大トルクは半分以下だが、車両重量も1070kgだから、新型シビックタイプRよりも320kg軽い。比率に換算すれば77%に収まる。あくまでもついでにいえば、当時の価格は199万8000円だから、新型シビックタイプRの半額以下だ。

価格はともかく、読者諸兄が欲しいのは、タフな難コースのニュルブルクリンクコースでFF最速のタイムを叩き出すターボを装着した320馬力のシビックタイプRだろうか。それとも1トン少々の軽いボディに、吹き上がりの良い自然吸気の1.6リッターエンジンを搭載した、日本の峠道で楽しめる20年前のようなシビックタイプRだろうか・・・。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正]

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ホンダ新型シビックタイプR /ハッチバック/セダン主要スペック

新型シビックタイプR

ホンダ新型シビックタイプR/ハッチバック/セダン 主要スペック
主要諸元ハッチバックセダンタイプR
新車価格2,800,440円2,650,320円4,500,360円
JC08モード燃費18.0km/L19.4km/L12.8km/L
駆動方式2WD(FF)2WD(FF)2WD(FF)
乗車定員5名5名4名
全長4,520mm4,650mm4,560mm
全幅(車幅)1,800mm1,800mm1,875mm
全高(車高)1,435mm1,415mm1,435mm
車両重量1,350kg1,300kg1,390kg
ホイールベース2,700mm2,700mm2,700mm
エンジン種類水冷直列4気筒横置水冷直列4気筒横置水冷直列4気筒横置
排気量1,496cc1,496cc1,995cc
エンジン最高出力134kW(182PS)/6,000rpm127kW(173PS)/5,500rpm235kW(320PS)/6,500rpm
エンジン最大トルク220N・m(22.4kgf・m)/1,700-5,500rpm220N・m(22.4kgf・m)/1,700-5,500rpm400N・m(40.8kgf・m)/2,500-4,500rpm
燃料無鉛プレミアムガソリン無鉛レギュラーガソリン無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション無段変速オートマチック
(トルクコンバーター付)〔7スピードモード付〕
+パドルシフト
無段変速オートマチック
(トルクコンバーター付)〔7スピードモード付〕
+パドルシフト
6速マニュアル

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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