フォード エスケープ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
より現代的なデザインになったエスケープ
日常生活からの“逃亡”を意味する「escape(エスケープ)」というネーミングの与えられた、マツダとの共同開発によるフォードブランド最小のSUVが日本に導入されたのは、2000年12月のこと。
マツダ版のトリビュートはすでに消滅しているが、エスケープはこれまで幾度かの仕様変更やフェイスリフトを経て、ついに10年目に突入しようかという長寿モデルとなった。
そして2009年11月、フロントマスクを一新するとともに、これまで3リッターV6エンジンを積んでいた上級の「LIMITED」グレードに、ベーシックな「XLT」グレードと同じ2.3リッターエンジンを搭載。これにより3リッター車は廃止となった。
フロントマスクはご覧のとおり。ラジエターグリルがハニカムデザインになり、バンパー開口部が拡大されるなど、より現代的なデザインを手に入れた。
XLTとLIMITEDの装備の違いを列挙すると、まず大モノでは、LIMITEDには電動ガラスサンルーフ、レザーシート、本革巻ステアリングが標準で付く。
さらに、XLTではピアノバーガンディ調となるセンターパネル/ドアトリムアクセントがウッド調となるほか、ステアリングにオーディオ・リモートコントロールが付く。
また、両グレードともCDプレーヤー付FM/AMチューナーが標準装備されるが、XLTでは4スピーカー、LIMITEDでは6スピーカーとなる。
ただし、カーナビがアクセサリーとしてもまったく設定されていないところは、古さを感じさせる面ではある。後付けで付けるとしても、インパネのデザインからして、収まりよく装着するのは、ちょっと苦労しそうである。
価格は、XLTが255万円であるのに対し、LIMITEDは285万円。
プラス30万円で上記装備が与えられるのは買い得感が高く、同クラスのライバル車に対しても競争力の高い設定といえるだろう。ちなみに、3リッター時代に比べると、タイヤ&ホイールなど装備の変更もあるが、40万円のマイナスとなる。
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