フォード エスケープ 試乗レポート(3/3)
- 筆者： 岡本 幸一郎
- カメラマン：オートックワン編集部
リーズナブルな価格と手ごろなボディサイズで「穴場」な1台
インテリアもいたってシンプルなつくり。さすがに古さを感じさせる部分は多々あるが、基本素性は悪くないし、開口部の広いサンルーフや、クオリティの高いレザーシートの付くLIMITEDが手軽に選べるようになったことを歓迎したい。
もともとマツダと共同開発されたクルマであるせいか、右ハンドル化によるペダルレイアウトやドライビングポジションの違和感もまったくなく、輸入車ながらウインカーレバーが右に付くところも、日本のユーザーにとってはメリットといえるだろう。
テールゲートのガラスウィンドウを単独で開閉できるところも、エスケープならでは。こんな便利なものを、最近では採用しない車種が増えたことを不思議に思うところだが、こうなっていたほうが便利に使えるのは間違いない。
大きく重いクルマに乗ることには片身の狭い思いをするご時世になったわけだが、それでもSUVに乗りたいと思う人は少なくないはず。それも、できるだけ本格的なクルマ。
その点、エスケープなら、リーズナブルな価格と手ごろなボディサイズでありながら、アメリカンSUVの雰囲気を気軽に味わうこともできる。
見た目はエクスプローラーの弟分、走りは乗用車のように快適。しかも悪路走破性も、イザとなればデフロックも可能な本格派。
数あるコンパクトSUVの中で、たとえ登場から時間が経過しても、エスケープは実に“穴場”的な1台だと、あらためて感じた次第である。
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ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る
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