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試乗レポート 2013/3/7 13:50

ベントレー コンチネンタルGTスピード コンバーチブル 海外試乗レポート/大谷達也(2/2)

ベントレー コンチネンタルGTスピード コンバーチブル 海外試乗レポート/大谷達也

1000kmオープンのまま走り続けても頑丈なボディ

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それにしても、今回はその試乗ルートがものすごい。

出発地点は、かつてF1アメリカGPの舞台ともなったアリゾナ州のフェニックス近郊。ここから進路を北にとり、荒々しい渓谷の景色で有名なグランドキャニオンまでおよそ500km走るのが初日の行程。

そして2日目はグランドキャニオンから西に向かい、様々なドラマの舞台となったルート66を経てネバダ州のラスベガスまで再び500km走破するというスケールの大きさなのだ。

まさにグランドツアラーを標榜するベントレーならではのコースといえるだろう。

試乗初日、抜けるような青空に恵まれたこともあって、迷わずルーフを開け放って走り始める。オープンドライビングの定石どおり、サイドウィンドウはすべて“立て”ていたが、それでも思いのほか強く風が巻き込んでくる。

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このときは一般道を走っていたので、車速は制限速度いっぱいの65mph(約105km/h)ほど。

「あれー、こんなに巻き込み強かったっけ?」

と、やや疑問に思いながら走っていたが、撮影のために停車してクルマの外に降り立ったときに気づいた。なんのことはない、ウィンドディフレクターを装着していなかったのである。そこで、このネット状の“風よけ”をリアシートのあたりに取り付けると、驚くほど風がぴたりと収まった。

この後、ルートはフリーウェイに入り、最高速度は75mph(約120km/h)まで引き上げられたが、ウィンドディフレクターさえ使っていればキャビンは平穏そのもの。

「これだったら、全行程オープンのまま走れる」

と、早くも自信を抱くことになった。

そして、私とオーストラリアからやってきたジャーナリストのポールは、途中ほんの30分ほどクローズ状態を試したのを除けば、ラスベガスまでのおよそ1000kmを本当にオープンのまま走り続けたのである。

由緒正しい継承者“コンチネンタルGTスピード コンバーティブル”

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そんな長距離をオープンのまま走り続けられたのは、ただ風の巻き込みが少なかったからだけではない。

クーペボディのルーフを切り取ってもボディは驚くほど頑丈で、舗装の痛んだアメリカの道を走り続けても荒れた印象をまるで与えなかったことも、オープンのまま走り続けられた理由のひとつだろう。

もちろん、ボディ剛性がクーペとまったく同じというわけにはいかない。現地でエンジニアに訊ねたところ、コンバーチブルはクーペに比べて捻り剛性が10%ほど低いそうだ。

けれども、ステアリングポストにかすかな振動が伝わってくることを除けば、ボディがガタピシするわけでもなければスカットルシェイクが起きるわけでもない。本当にできのいいコンバーチブルボディだ。

いっぽう、車重はオープン化に伴って175kgも増えたが、625psのパワーにとっては大きな負担ではなかったらしく、最高速度はGTスピードとたった4km/h違いの325km/h、0-100km/h加速は0.2秒遅れの4.4秒と発表されている。

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実際にフルスロットルを試したところ、日本で試乗したGTスピードとほとんど変わらない猛ダッシュを披露してくれた。

乗り心地は、従来からあるスタンダードなGTCに加えればかなり引き締まっているものの、クーペのGT スピードよりも微妙にソフトな印象。

といっても、ダンピングがびしっと効いた足回りはいかにもスタビリティが高そうで、500kmのロングドライブを2日間続けても疲労感は皆無だった。もちろん、快適性にも文句のつけどころがなく、ベントレーの名に相応しい設定だと感じられた。

インテリアの華やかさと作りの良さはまったく相変わらず。今回は、エンジンターニング技法で仕上げられたクラシカルな味わいのアルミ製トリムと、カーボンファイバーの織り目をあしらったモダンなトリムの2種類を味わったが、センスの良さと一分の隙もないその仕上がりには舌を巻くしかなかった。

もともとベントレーの“スピード”とは、1925年に登場した3Lモデルの高性能版と、この名を受け継いで1929〜30年のルマン24時間レースを制したスピード・シックスに由来する。

つまり、ベントレーにとってもっとも由緒正しいハイパフォーマンスバージョンが“スピード”なのである。2013年に誕生した『コンチネンタルGTスピード コンバーティブル』が、その伝統の正しい継承者であることは間違いないだろう。

筆者: 大谷 達也

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