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試乗レポート 2006/9/11 14:31

アウディ A6オールロードクワトロ 試乗レポート

アウディ A6オールロードクワトロ 試乗レポート

A6シリーズの最新ラインナップが完成

大型のSUVほどにはワイルドでなく、しかしオリジナルのアバントほどにカジュアルではない――従来型A6をベースに2000年の春にデビューをしたオールロードクワトロは、そんなニッチなマーケットを狙って生み出されたいわゆる“クロスオーバー・ビークル”だった。そして2006年、今度は新しいA6アバントをベースに誕生したのが『A6オールロードクワトロ』。敢えて“A6”というモデル名をそのネーミングに加えたこのモデルのリリースにより、「A6シリーズの最新ラインナップが完成」とアウディでは述べている。

漆黒のバックの中にフロントマスクが大写しをされた姿が表紙を飾るカタログに目をやると、メルセデスやBMWに対してはより“ブランドイメージ先行型”のアウディ車の中にあっても、特にこのモデルはそうした傾向が強い事を知らされる。前出カタログを開くとそこに次々と現れるのは、奇抜なデザインを競う世界の巨大な人工建造物や、雄大な自然の風景の中にたたずむA6オールロードクワトロの姿。詳細なメカニズム解説や踏破性の高さの説明など差し置き、まずはそうした情景とのコンビネーションがアピールされている点に、このクルマがもくろむ商品戦略を見る思いがする。

“オールロード”テイストの堂々たる佇まい

ベースとなる現行A6アバントが先代モデルに対して大幅なボディサイズの拡大を行ったために、オールロードクワトロも“A6”の名がなかった先代モデルに比べると、やはり同様のサイズ拡大を行っている。長さが一気に120mmも増し、4935×1860mmとなった全長×全幅は見るからに堂々とした佇まいを発散。オフロード・テイストをアピールするフェンダーアーチモールや前後のアンダーガード。さらにはルーフレールや専用デザインのフロントグリルで、ベースモデルに対してワイルドな雰囲気をアドオンする…というエクステリア・デコレーションの手法は、例えばボルボのXC70やレガシィのアウトバックなど、同様のニッチ・マーケットを狙うクルマたちとも共通をするやり方だ。一方のインテリアやラゲッジスペースは、A6アバントの備える使い勝手や居住性をしっかりとキープした上で、荷室フロアを左右に走るカーゴレールを活用した荷物固定用のフィックスキットを標準装備するなどの工夫が見られるのが特徴となる。

軽快かつパワフルなV8エンジン

日本仕様のA6オールロードクワトロは、V6もしくはV8の直噴ガソリンエンジンに6速ATを組み合わせたパワーパックを搭載。『3.2FSI』、『4.2FSI』とグレード名が与えられるこの両者は、前者は17インチ、後者は18インチのシューズを標準とするのを除くと、基本的に同様エクステリアを採用する。

レザーシートや後席用サンシェード、リアビュー・カメラの標準化の有無など、一部装備の違いも含めた両グレードの価格差は190万円。が、そんな大きな値段の開きを踏まえても、より強い好印象を抱く事が出来たのは『4.2FSI』の方だった。まず、直噴ヘッドを採用の新しいV8エンジンが放つパワーフィールがなかなかに好感触。4リッターを越える排気量ながら軽快に回り、かつ低回転域から高回転域まで期待以上にパワフル。と同時に、“その気”で回した際のサウンドがこちらも期待以上にスポーティで、「アクセルペダルを踏む快感」をしっかりと味わわせてくれるからだ。

こうした点が、V6エンジン車になると実用上は十二分と言いつつも「ややプレミアム感に見劣りする」という印象に変わる。端的に言えば、高価な対価のほどをよりしっかりと実感させてくれるのが『4.2FSI』の方、という事になるのだ。

どうせA6を選ぶならばこの1台!

「路面や走りの状況に応じて5段階のエアサス・モードを選択出来る」というのが売り物の足回りの構成は基本的に両者共通のはずながら、フットワークの点でもよりプレミアムカーらしいテイストを明確に感じさせてくれたのはV8モデルの方だった。確かに、路面凹凸を拾ってのばね下の動きは、17インチシューズを履く『3.2FSI』の方がより軽やかと思えるシーンは少なくない。が、逆に突き上げ感として伝えられる上下Gそのものはこちらの方が終始強めで、フラット感全般もV8モデルにはかなわない印象だ。

というわけで、殆ど1000万円! なるプライスを多くの人がその外観から抵抗なくイメージする事が可能か否か!? という点についてはちょっと微妙な課題が残された気はするものの、実際に乗れば「さすがに高級車は違うなぁ!」という感慨をタップリと味わわせてくれるのが(特にV8エンジン搭載の)このモデル。個人的には「どうせA6を選ぶならばこの1台」と推薦をしたくなるのが、最新のA6オールロードクワトロなのである。

筆者: 河村 康彦

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