ボルボ 新型XC60 T5 AWD試乗&評価|ベストセラーボルボの2代目が日本で発売開始(2/2)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:小林 岳夫・ボルボカージャパン
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走りの質にこだわってGT性能を選んだ、新型XC60の”個性”とは

乗り味もまた新型XC60ならでは世界観を持っていた

今回は2.0Lターボ搭載の新型XC60 T5 AWD、その中でも上級グレードのインスクリプションに試乗。さらに幸運なことに、コイルバネ仕様とオプションのエアサス仕様の両方のサスペンション仕様を試すことができた。

その走りは内外装のデザインと同じく、小さなXC90ではなくXC60独自の乗り味を実現している。

例えば、心地よいダルさを備えながらも芯があり滑らかなステア系、剛性感が高いボディ、しなやかに路面を捉える足の動きなどはSPA共通の良さだが、どちらかと言うと操作に対するクルマの動きがゆったりしているXC90に対して、XC60は操作に対してメリハリよく動くイメージで、実際に乗っているとボディサイズよりクルマが小さく感じたほど。

これは車両重量が約200kg軽量であることに加え、XC90・V90・S90・V90クロスカントリーに続くSPAプラットフォーム5車種目の採用と言うことで、より上手く使いこなせるようになっているのかも!?

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XC60に用意されるコイルバネ仕様とエアサス仕様、2つの違いを徹底比較

快適性に関してはしっとりとした乗り味で、兄貴分のXC90をも超えている部分もあると感じた。

エアサスペンション仕様はドライブモードにより車高とセットアップが変化するが、走りに振ったダイナミックモードでも十分以上に快適。コンフォートモードは下手な高級セダン顔負けの乗り心地の良さである。

ちなみにコイルバネ仕様はエアサス仕様のノーマルとダイナミックの中間くらいのイメージ。コイルバネ仕様でも走りと快適性のバランスは非常に高いレベルにあるが、乗り味はエアサス仕様の動的質感の高さに対してややカジュアルに感じた。そういう意味ではベーシック仕様のモーメンタムのキャラクターにマッチしていると思う。

昨今、クロスオーバーSUVは「乗用車の走り」にこだわりスポーティな方向に行きがちだが、そこはRデザインに任せてノーマル系は走りの質にこだわったGT性能を選んだのだろう。これもXC60の“個性”の一つだ。

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ベーシックなT5のガソリンターボでも十分以上な動力性能を有する

パワートレインはXC60では最もベーシックな2Lターボだが、数値以上に感じる実用トルクの太さとターボラグを感じさせない滑らかなフィーリングも相まって動力性能は十分以上。だが、ここまで走りの質が高くなっていると、エンジンサウンドの音量や音質にもこだわってほしいと思ったのが本音である。クルマの仕上がりがいいと欲が出てしまう……。この辺りは他のパワートレイン搭載モデルで確かめてみたい所だ。

今回の試乗コースでは安全支援システムを使う事はなかったが、XC90やS90/V90で世界トップクラスの性能であることはすでに体験済み。それを受け継ぐ新型XC60なので何の心配はいらないだろう。

国内外のプレミアムSUVともガチンコ勝負できる高い実力でヒット間違いナシ

結論、初代XC60は乗れば乗るほど良さがジワジワ滲み出てくる “後味”がいいクルマだったが、新型は新世代ボルボの中でも突出して、乗った瞬間から「いいね!!」と感じる“先味”もいいクルマに仕上がっている。

ライバルはメルセデス・ベンツ GLC、BMW X3、そしてアウディ Q5。どのモデルも世代交代したばかりで強敵揃いだが、新型XC60はニッチ狙いではなくガチンコ勝負できる実力はシッカリと備えている。確実に先代以上のヒット作になるのは間違いないだろう。

[レポート:山本シンヤ/Photo:小林岳夫・ボルボカージャパン]

ボルボ新型XC60 T5 AWD スペック

ボルボ新型XC60 T5 AWD 主要スペック

T5 AWD Inscription
駆動方式 電子制御前進8速A/T
価格 6,790,000円(消費税込)
燃費 12.5km/L[JC08モード]
全長 4,690mm
全幅(車幅) 1,900mm
全高(車高) 1,660mm
ホイールベース 2,865mm
乗車定員 5名
車両重量(車重) 2,135kg
エンジン 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ガソリン直噴ターボ
排気量 1,958cc
エンジン最大出力 187kW(254PS)/5,500rpm
エンジン最大トルク 350Nm(40.8kgf-m)/1,500~4,800rpm
燃料 無鉛プレミアム(ハイオク)

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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