皆さんフルブレーキングって踏むことができますか!?|VWテックディ(2/3)

  • 筆者: 伊藤 梓
  • カメラマン:オートックワン編集部
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濡れた路面で滑っても慌てなければ大丈夫!

クルマへの信頼感が高まるとプログラムがどんどん楽しくなって行く。次はポロに乗って、雪や氷の路面を想定した低μ路のスキッドパッドを走り、クルマが滑るようなシチュエーションでもコントロールしやすいかどうかを試した。雪道でスリップした経験のある人は分かると思うが、クルマは一度滑り出すとハンドルを切っても反応せずに、そのまままっすぐ雪壁に刺さってしまったりする。テストで使用したポロはズルズルと滑り出しても、ハンドルをゆっくり切り込んであげると、そちらにきちんと進んでくれた。横滑り防止装置(ESC)のおかげもあるが、滑ったあとも体勢を立て直しやすいので、今度はついついカウンターをあててドリフトまがいのことをしたくなってしまう。こういう遊び心が顔を出すのも安心してクルマを運転できている証拠だろう。

登っているときは空しか見えませんっ!

もちろん基本的なクルマの性能だけではなく、フォルクスワーゲンの最新の安全装備も試すことができた。日本国内の公道にあるもっともきつい坂道は約20度で、このテストコースにもそれと同じ勾配になっている坂道がある。しかもただの坂ではなく、滑りやすい低μ路だ。その坂を下から見上げると、ジェットコースターが頂点までのぼって、そこから一気に落ちていくような、あの感じとそっくり。

「低μ路じゃなくても滑り落ちそう……でもきっと登り方をレクチャーしてもらえるはず」と思っていら、ここではティグアンの4WDモデル(4Motion)に乗り、オフロードのスイッチを押すだけ。あとはじんわりとアクセルを優しく開けていけば登り切れるという。しかもよく聞くと、雪道のような低μ路になっているだけではなく、片輪だけが氷の上に乗っているような、両輪で摩擦が異なる場所もあるというのだ。雪国出身者からするとゾッとするようなシチュエーション。大丈夫かなぁと思いつつソロソロと進んでみると、ラフなアクセル操作をしない限り、問題なく登っていく。試しにすこし強めにアクセルを踏んでみると、はじめはタイヤが空転してしまうのだが、そこですこしアクセルをゆるめると、まるでロッククライミングのように、タイヤががっちり路面を掴んで上へ上へとクルマを引き上げて行く。

登りの頼もしさもそうなのだが、オフロードモードにすると、下り坂では自動的に速度調整してゆっくりと降りてくれるヒルディセント機能が働くので、ドライバー側がブレーキ操作をする必要なく、安心して下ることができる。さらに嬉しいのは、アクセルを離した瞬間に速度が固定されること。他社のヒルディセントは作動するまで自重に任せて坂道を下る瞬間があるので、一瞬ではあるがジェットコースターが落ちるときのようにドキッとする。ティグアンでは、アクセルをパッと離した瞬間から加速しなくなるので、”自由落下”する感覚がなく、とても安心して降りることができた。

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伊藤 梓
筆者伊藤 梓

グラフィックデザイナー時代にミニカーの商品を担当するようになってから、どっぷりと車に魅了されるように。「こんなに人を惹きつける車というものをもっとたくさんの方に知ってほしい」と、2014年に自動車雑誌の編集者へと転身。2018年に、活動の幅を広げるために独立した。これまでの経験を活かし、自動車関係のライターのほか、イラストレーターとしても活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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