トヨタ 新型ハリアー 徹底解説 先進運転支援・安全機能&グレード選び編|気になる販売価格を大胆予想
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:トヨタ自動車
トヨタの高級SUV「ハリアー」が2020年6月にフルモデルチェンジを実施する。4代目は美しさに磨きをかけたスタイリングや、新プラットフォーム・新エンジンの採用など話題性十分なニューモデルだ。今回はグレード選び編。気になる販売価格を大胆予想するなど、新型ハリアーの最新情報をお届けする!
先進運転支援・安全機能も最先端の仕様
ここまででご紹介した通り、トヨタ 新型ハリアーはプラットフォームを一新し、RAV4に続きTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用した。
先進運転支援・安全装備についても、最新の機能が備わっている。
衝突被害軽減ブレーキなどを作動できる安全装備の「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」は、昼夜の歩行者検知、昼間の自転車検知も可能にした。
車庫入れ時などの低速の衝突事故を防ぐインテリジェントクリアランスソナーは、パーキングサポートブレーキ機能も併せ持つ。さらにデジタルインナーミラー(液晶タイプのルームミラー)には、前後両方向の映像をSDカードに録画できるドライブレコーダーの機能を採用した点も注目される。
このほか車間距離を自動調節しながら追従走行できる全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール(ACC)、車線に沿って操舵支援を行うレーントレーシングアシスト、車載通信機なども採用する。エアバッグ作動時など、自動的に消防や警察に通報する機能も備わるから、安全性を高める効果も大きい。
日本にピッタリの調光機能付きの電動シェード付パノラマルーフはおススメ! リセールもイイこと間違いなし
新型ハリアーの快適装備では、調光機能付きの電動シェード付パノラマルーフが注目される。電動シェードを開いている時でも、車内に入る光を調節できる。
夏場の暑さや日差しの強さを嫌い、日本ではあまり普及しないガラスルーフ。新型ハリアーには調光機能が加わり、開放感と明るい室内を楽しみながら、快適性も担保できた。日本での使い方にもマッチしたおススメ装備と言える。リセールバリューも高そうだ。
オプション価格は現時点ではまだ明らかにされていないが、予算が合えば装備を検討したい。
新型ハリアーのグレード展開、そして気になる価格を大胆予想する!
新型ハリアーのグレードは、2リッターノーマル(ノンターボ)エンジン、2.5リッターハイブリッドともに、ベーシックなS、中級のG、上級のZが用意される。
またGとZには、レザーパッケージも用意した。駆動方式は前述のように全グレードで2WDと4WDを選べる。
各グレードに装着される詳細な装備内容と価格はまだ発表されていないが、売れ筋になるおススメグレードGの価格は、現行型とのバランスも考えると、2リッターノーマルエンジン搭載車が350万円前後だろう。ハイブリッドは390万円前後だ(いずれも2WD)。レザーパッケージは好みに応じて選びたい。
マツダ CX-5やホンダ CR-Vなどのライバルに対し、新型ハリアーのアドバンテージとは
ライバル車はマツダ CX-5やホンダ CR-Vなどが挙げられる。価格はそれらライバルに比べ、ハリアーが少し高くなる見込みだが、差額分の高級感は十分に得られそうだ。
トヨタ社内の位置付けとしては、セダンのクラウン、ミニバンのアルファード&ヴェルファイアと同等で、一般的に購入される日本車としては上級の価格帯に位置する。新型ハリアーは、イマドキの高級車ともいえるだろう。
[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:トヨタ自動車]
トヨタ 新型ハリアー Z “Leather Package”(ハイブリッド) 主要スペック
■全長/全幅/全高:4,740mm/1,855mm/1,660mm
■ホイールベース:2,690mm
■トレッド:1,605mm(前)1,625mm(後)
■最低地上高:195mm
■車両重量:1,710kg(FF)1,770(4WD)
■最小回転半径:5.5m
■乗車定員:5名
■エンジン:直列4気筒直噴(A25A-FXS)
■排気量:2,487cc
■エンジン最高出力:131kW(178ps)/5,700rpm
■エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgf・m)/3,600~5,200
■システム出力(FF/4WD):160kW(218ps)/163kW(222ps)
■トランスミッション:電気式無段変速機
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