トヨタ 新型ハリアー 徹底解説 エンジン&パワートレイン編|RAV4と同じエンジンラインナップ、走りの質感はさらに向上

画像ギャラリーはこちら

フルモデルチェンジの実施が先行発表されたトヨタ ハリアー。4代目となる新型ハリアーが正式発表される2020年6月を前に、デザインやスペックなどが明らかにされている。早くも話題沸騰中のハリアー徹底解説、今回はエンジン・パワートレインについてご紹介する。

>>カッコいい! 一目ぼれしちゃう美しさ…生まれ変わった新型ハリアーを画像で見る

目次[開く][閉じる]
  1. 同じプラットフォームの兄弟車「RAV4」と共通の2Lガソリンと2.5Lハイブリッドを用意
  2. RAV4に続き、最新のTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用
  3. トヨタ 新型ハリアー Z “Leather Package”(ハイブリッド) 主要スペック

同じプラットフォームの兄弟車「RAV4」と共通の2Lガソリンと2.5Lハイブリッドを用意

トヨタ新型ハリアー、エンジンは直列4気筒2リッターノンターボのノーマルタイプ(M20A-FKS型ダイナミックフォース・ガソリン直噴エンジン)と、2.5リッターハイブリッド(A25A-FXS型直噴エンジン+THSII)を用意する。

従来型では2リッターターボも選べたが、新型は搭載しない。2種類のエンジンは、両方ともに現行型のRAV4と同じタイプだ。

駆動方式は、両エンジンに前輪駆動の2WDと4WDを用意する。

従来型では、ハイブリッドの駆動方式は4WDのみだったが、新型では2WDも選べる。ハイブリッドの4WDは、従来と同じく後輪をモーターで駆動するE-Fourだ。

RAV4に比べ重量差はプラス80kg程度

動力性能は、2リッターエンジンの最高出力が171馬力(6600回転)、最大トルクは21.1kg-m(4800回転)とされ、CVT(無段変速AT)と組み合わせる。

ハイブリッドのシステム最高出力(エンジンとモーターの駆動力を合計した総合的な最高出力)は、2WDが218馬力、4WDは222馬力になる。

車両重量はノーマルエンジンの2WDが1620kg、4WDは1680kgだ。ハイブリッドは1710kg/1770kgだから、従来型とほぼ同じになる。RAV4に比べると、新型ハリアーは80kg前後重い。

ハイブリッド4WDで20.0km/L超えか!? 新型ハリアーのWLTCモード燃費を予想する

燃費はまだ明らかになっていない。

新型ハリアーと同じエンジンを搭載するRAV4の場合、WLTCモード燃費はノーマル15.8Km/L/15.2km/L、ハイブリッド21.4km/L/20.6km/L(共にFF/4WD)となっている。

ハリアーとの車両の重量差やタイヤの違いなどを考えると、RAV4に比べリッターあたりマイナス1~2km前後の差に収まるはずだ。ハイブリッド4WDで20.0km/Lを超えるか超えないか、といったあたりだろうか。

RAV4に続き、最新のTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用

プラットフォームは、TNGAの考え方に基づいたGA-Kと呼ばれるタイプだ。このプラットフォームもRAV4と共通で、セダンではカムリやレクサスESも使用している。

ホイールベースは前述の2690mmだから、RAV4と同じ数値だ。従来型ハリアーに比べると、プラットフォームの刷新により、ボディの剛性などを向上させた。

サスペンションは前輪がストラット、後輪はダブルウイッシュボーンの4輪独立式になり、このメカニズムもRAV4を踏襲する。

ちなみに従来型ハリアーも、プラットフォームは3代目RAV4と同じで、ホイールベースの数値まで含めるとヴァンガードと共通であった。このあたりの開発手法は従来と同じだ。

走行安定性と乗り心地の大幅な向上を図った足回り

同じ形式のサスペンションながら、パーツは進化している。

ショックアブソーバーについては、足まわりの伸縮が微低速の領域でも、適切な減衰力を発生させるタイプを新たに採用した。高速道路で車両挙動の収まりが良い。

アクティブコーナリングアシストも採用した。

例えば急なカーブを曲がる時など、4輪のブレーキを自動的に独立制御して、旋回軌跡が外側へ膨らむのを抑える。新しいプラットフォームとサスペンションに、先進的な制御を組み合わせて、走行安定性と乗り心地の大幅な向上を図る。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:トヨタ自動車]

>>生まれ変わった新型ハリアーを画像で見る

トヨタ 新型ハリアー Z “Leather Package”(ハイブリッド) 主要スペック

■全長/全幅/全高:4,740mm/1,855mm/1,660mm

■ホイールベース:2,690mm

■トレッド:1,605mm(前)1,625mm(後)

■最低地上高:195mm

■車両重量:1,710kg(FF)1,770(4WD)

■最小回転半径:5.5m

■乗車定員:5名

■エンジン:直列4気筒直噴(A25A-FXS)

■排気量:2,487cc

■エンジン最高出力:131kW(178ps)/5,700rpm

■エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgf・m)/3,600~5,200

■システム出力(FF/4WD):160kW(218ps)/163kW(222ps)

■トランスミッション:電気式無段変速機

トヨタ/ハリアー
トヨタ ハリアーカタログを見る
新車価格:
312.8万円620万円
中古価格:
57.8万円702.1万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタ ハリアーの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタ ハリアーのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタ ハリアーの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタ ハリアーの記事一覧 トヨタのニュース一覧 トヨタ ハリアーのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる