トヨタ 新型 ハリアー/ハリアーハイブリッド[3代目・2013年モデル]新型車速報
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高級クロスオーバーSUVのパイオニアがフルモデルチェンジで再復活!
トヨタは2013年11月13日、高級クロスオーバーSUV「ハリアー/ハリアーハイブリッド」をフルモデルチェンジし、12月2日から発売すると発表した。なおハリアーハイブリッドは少し遅れて、2014年1月15日より発売予定となる。
トヨタ ハリアーは、1997年登場の初代モデルより、海外市場では「レクサス RX」として売られていた高級モデル。2009年に3代目としてフルモデルチェンジし、日本市場でもレクサスで売られるようになった。しかし2003年に登場した2代目モデルも、並行して2012年までトヨタブランドのトヨペット店で継続販売を実施。RXに比べ安い価格ながら十分に「高級」という、やや矛盾をはらみつつも、ユーザーからは非常に買い得感のあるモデルとして、根強い支持を集めていた。
一度はモデル消滅してしまったハリアーだったが、およそ1年のブランクを経て、ここに3代目モデルとして華麗な復活を遂げた。おそらくは販売店側からの要望も強かったのだろうと推察される。こんな事例はなかなかない。
皆が待ち望んだ新型ハリアーについて、順を追って紹介していこう。
新型ハリアーは日本国内専用車
上記のような経緯もあって、新型ハリアーは日本専用車として開発された。全長x全幅x全高が4720x1835x1690mm(先代は4735x1845x1680mm)、ホイールベースは2660mm(同2715mm)と、ボディサイズは先代モデルより全体的にやや縮小している。
とはいえ写真を見ても分かるように、ハリアーらしい躍動感や存在感はそのまま。これはフロントオーバーハング(前輪車軸より前の部分)が先代より60mm延長し、ロングノーズ、ショートリアオーバーハングを強調した効果が大きい。歴代モデルのイメージを継承しつつ、フロント周りなどをよりダイナミックな造形とし、新たにLEDヘッドランプを装着するなど、ハリアーらしい先進性も加えられている。
ボディサイズはやや小型化されたが、室内空間はむしろ拡大
また室内空間も、先代ハリアーに比べホイールベースが55mm短くなったとはいえ、パッケージングの見直しやシート形状の改良などにより、後席はむしろ膝まわりの空間拡大や前後席間距離の延長などを実現している。
インテリアデザインも、アーチ状の大胆なインパネ造形に加え、ステッチ入りのソフトパッド表皮が与えられ、質感もさらに高められている。
2.5ハイブリッドと2.0ガソリンの2種類を設定
搭載されるパワートレインは2種類。ハリアーハイブリッドは、先代のV6から変更され、直4 2.5リッター アトキンソンサイクルエンジンとTHS-II(ハイブリッドシステム)+E-Four(電気式4WDシステム)の組み合わせになった(2輪駆動モデルは設定なし)。システムの最高出力は197ps(145kW)と十分なパワーを発揮。そのいっぽうで21.8km/Lと、大幅な燃費性能の向上を図った。
ガソリンモデルは2.4リッターから2.0リッターにダウンサイジング。しかしパワフルかつ燃費性能に優れるバルブマチック付エンジンを搭載し、JC08モード燃費も16.0km/L[2WDモデル]をマークする。
先進の安全装備、そして先代同様の買い得感あるプライスにも注目
また安全面では、上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示する「パノラミックビューモニター」に左右確認サポート機能を追加した。後退時や前進時に側方からの人やクルマの接近を検知し警告する。
また車線逸脱時の警告・ステアリング制御を行う「レーンディパーチャーアラート」(LDA)や、ミリ波レーダー式「プリクラッシュセーフティシステム」、アクセルの踏み間違いなどを回避する「インテリジェントクリアランスソナー」、「オートマチックハイビーム」(AHB)といった数々の先進安全装備も用意する。
新型ハリアーの価格は「ハリアー GRAND」[2WD(FF)]272.0万円から。先代同様に買い得感あるプライスにも注目したい。
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