歴代カローラシリーズ3選! FXやセレス、ルミオンなど当時から豊富なモデルを展開したトヨタの基幹車種
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
トヨタを代表するモデルの「カローラ」。現在では、セダンだけでなく、スポーツ、ツーリング、クロスなど豊富なボディバリエーションのモデルがラインナップしているが、過去にも様々な派生車種が存在した。ここでは、過去に登場したカローラシリーズの派生車種3選を紹介する。
シビックやファミリアの対抗馬として日本導入された「カローラFX」
1台目に紹介するのは、1984年から発売を開始したカローラの2ボックススポーツハッチバックである「カローラFX」。
元はヨーロッパなどの海外市場向けの車種だったが、当時国内でヒットしていたホンダ シビックやマツダ ファミリアなどに対抗すべく、日本市場にも導入。1995年までの約11年3世代にわたり販売された。
トップグレードにあたるカローラFX「GT」に搭載されているエンジンは、国産2ボックスとして初めてとなるツインカムの「4A-GELU型」。初代カローラFXは、高回転型のハイパワーエンジンと軽量コンパクト(930kg)なボディを武器に、ジムカーナをはじめとしたモータースポーツの世界で大活躍を見せた。
3代目カローラFXが発売された90年代は、セダンを基本に、クーペのレビン、ハードトップのセレス、カローラワゴン、そしてコンパクトなカローラIIなど、カローラを冠にしたモデルが多数ラインナップ。現在にも通ずる幅広いユーザーを逃がさないというトヨタの戦略はこの頃から変わっていない。
現在の中古車市場では、3台のモデルが出品されており、車両本体価格は132万円から取引されている。
トヨタ初のコンパクト4ドアハードトップセダン「カローラセレス」
2台目は、1992年にトヨタ初のコンパクト4ドアハードトップセダンとしてデビューした「カローラセレス」。
コンパクトなサイズでありながらスタイリッシュでスポーティーなスタイルを実現。当時、セリカをベースにしたピラーレスの4ドアハードトップセダン、カリーナEDの弟分的な存在として発売された。
搭載するエンジンには、1.5リッターハイメカツインカムの「5A-FE型」、1.6リッターハイメカツインカムの「4A-FE型」、さらに、1.6リッタースポーツツインカムの「4A-GE」という3種類をラインナップ。90年代はスポーティな4ドアハードトップセダン全盛期だったことから、すべてのグレードにツインカムエンジンを搭載していた特徴的なモデル。
こちらも現在の中古車市場で、3台のモデルが確認できた。車両本体価格は55万円から取引されている。
シリーズ初の3ナンバーモデル「カローラルミオン」
3台目に紹介するのは、2007年に登場したボクシーなスタリングが特徴のトールワゴン「カローラルミオン」。
同年に北米で発売されたサイオン 2代目xBをベースとして、ハンドル位置や灯火類を日本の保安基準に適合させ、カローラルミオンとして発売。
それまで5ナンバーサイズが定番だったカローラシリーズだが、カローラルミオンは海外で販売されているカローラセダンやオーリス、ブレイドの基本構造をベースとしており、全幅が1760mmに拡大。カローラシリーズとして初の3ナンバーモデルだった。
当時、日本の大衆車代表であるカローラは、代を追うごとに購入するユーザーが高齢化。カローラルミオンでは「ゴツンとルミオン」というキャッチコピーのもと、購買層の若返りが図られた。
現在の中古車市場では、およそ300台のモデルが出品されており、5.8万円~153万円の価格帯で取引されている。
現在も幅広いモデルラインナップのカローラシリーズ。これからも新しいモデルの登場はあるのか? 今後の展開にも期待したい。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
※記事中の中古車価格は2022年1月時点のMOTA調べ
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。