なにもかもが斬新過ぎる!|テスラ期待の量販車「モデル3」に初試乗(1/2)

テスラの主力モデルに位置付けられる量販車種「モデル3」

何かと話題となっているテスラの量販車種「モデル3」の試乗車(プロトタイプ)が用意出来たというので、早速ハンドルを握ってみました~。

テスラ モデル3を簡単に説明しておくと、テスラの主力的なモデルとして位置づけられている車種。素晴らしいのが価格で、アメリカだと3万5千ドル(約385万円)という。日産 リーフと同等のスターティングプライスを付けた。現実的には安いモデルを販売しておらず、買おうとすれば500万円以上になってしまうようだけれど、予約殺到! 一時は30万台以上のバックオーダーを抱えたと報じられたほど。

ただ実際の台数についちゃ不明。テスラの場合、聞いても答えてくれないケースがデフォルトなのだった。受注台数解らなければ、納期だって不明です。

そればかりか、自動運転システムが起因と言われる事故や発火事故があっても「当局から聞かれた情報を出している」という答えのみ。唯我独尊です。このあたり、既存の自動車メーカーと全く違う。という点を理解し、納得した人のみテスラのユーザーになってもいいと思う! まぁ信仰のようなもの。私は買わないけれど、否定もしません。

ということで、以下全く責任を取れない情報です。

>>斬新すぎるインテリアにびっくり!「テスラ モデル3」を画像で見る[29枚]

モデル3には他の自動車メーカーのEVとは全く違う楽しさがある

シンプルに「乗って楽しい」クルマ

テスラ モデル3、クルマそのものは相当楽しい! 日産 リーフを始め、ジャガー iペースといった「自動車メーカーが作った電気自動車」と全く違うアプローチなのだった。

そもそもコクピットに座ると、ウインカーレバーやシフトなど最小限の操作系と、大型液晶画面しかない。いわゆる「装飾品」無し。デザインもシンプルだ。乗った瞬間から「普通のクルマと違う感」が濃い。これはメルセデス・ベンツ Sクラスと同等の価格設定であるテスラ モデルSなどにも共通していること。

そして単に動かすだけなら、猛烈にシンプル。遊園地のゴーカートをイメージしてもらえばいい。Dレンジをセレクトするという操作こそ必要ながら、基本的にはアクセルとブレーキとハンドルだけ。小学校1年生だって本能的に運転出来ることだろう。ウインカー操作だけすれば、後はナニもいらない。

まるでゲーム!? 自分好みのセッティングでベツモノにも生まれ変われる

しかし! ここからお好みの味付けをしようとすれば、いろんなことが出来る。もはやゲームソフト「グランツーリスモ」(私は一度もやったこと無し)でクルマのセットアップするのと同じ。クルマの特性を相当な範囲で変えられるのだった。

モデルSよりシンプルになったモデル3でも、大型液晶画面でクリープの強さやアクセル戻した時の回生制動の強さ、パワー特性、ハンドルの重さ、自動ブレーキの介入タイミング、はたまたウインカーを出した時の音までチョイス可能。自分の好みのクルマに仕立てられるから興味深い。運転感覚としちゃ全く違うクルマになってしまうほど。

こうなると自動車ヒョウロンカの「インプレッション」などあり得ない? なんせ好き放題に組み立てますから。

>>動力性能は必要にして十分だが・・・[次ページへ]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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