顔カワイイ! 抱きしめたくなる愛玩系輸入小型SUV 3選【外車のススメ Vol.20】

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世界中のメーカーから生み出されているSUV。最近では完全に都会派なSUVクーペや、未舗装路の雰囲気を感じないスタイリッシュなSUVも増えていますが、元々は道無き道を行くことができる「RV」や「クロスカントリー」の流れを組むこともあって、車種によってはアウトドアが似合うアクティブなイメージがあります。そのため、クルマ自体も押し出しの強いデザインを持つことが多いのです。

>>顔がカワイイ! 独・伊・仏の愛玩系輸入小型SUV3台を画像で見比べる!

でも、そんなSUVにも「なぜ?」と思わず微笑んでしまうような「カワイイ」顔やスタイルのSUVがあるのです。そこで今回は、そんな「顔カワイイ系」輸入小型SUVを3つ選んでみました。

目次[開く][閉じる]
  1. ミニなのにSUV!? オリジナルミニのアイコンを残すSUV「ミニ クロスオーバー」
  2. SUVにフィアット500の顔がついちゃった異色モデル「フィアット 500X」
  3. ゴツかわいい! 愛玩動物的ファッショナブルSUV「シトロエンC3エアクロスSUV」

ミニなのにSUV!? オリジナルミニのアイコンを残すSUV「ミニ クロスオーバー」

まずは、BMWが製造する「ミニ」シリーズの「ミニ クロスオーバー」から。英国で1959年から2000年まで作られた永遠の名車「ミニ(旧ミニ、クラシックミニ)」が、BMWブランドの一員として2001年に復活しました。

登場以来、様々なバリエーションを増やしてきたミニにSUVの「ミニ クロスオーバー」が追加されたのは、2代目時代の2010年。ミニ初の5ドアハッチバックボディで、かつ初の4WD採用車種でした。特徴的だったのは、その内外装デザイン。白い屋根、台形のグリルなど旧ミニのデザインアイコンを全長4.1mほどのコンパクトな車体(それでも「ミニ」という車名や旧ミニのサイズを考えると、かなり大きい)に反映しており、画一的になりがちなSUVの中でも、異色を放つ一台となりました。

現行モデルは2013年にフルモデルチェンジ

2013年、ミニが3世代目に入ったことを受け、2017年にミニ クロスオーバーもフルモデルチェンジ。変更がわかりにくいほどのキープコンセプトですが、全体的にシャープさが増したほか、実は全長も200mm程度大きくなっており、後部座席の居住性・ラゲッジの積載力が大きく向上。内装の質感もさらに高級感を増しました。乗り心地やハンドリングも、ミニらしいキビキビさを残しつつも、一層しなやかさを得ています。

バリエーションも多く、ベーシックな「ワン」、「クーパー」「クーパーD(ディーゼル)」から300psオーバーのエンジンを積む「ジョンクーパーワークス」まで用意。「ALL4」という4WD搭載モデルも設定しています。SUVらしいスタイルや機能を持つ「しっかり者」なのに、顔はちゃんとかわいらしいミニ顔で、全体のディティールも個性的なミニ クロスオーバー。人とはちょっと違うSUVがいいな、という人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。プレミアムコンパクトSUVというキャラクターのため中核モデルの「クーパーD」は419万円ですが、売れ筋モデルなので中古車の台数も多め。ボディカラーや仕様を選ぶこともできます。

ミニ/ミニクロスオーバー
ミニ ミニクロスオーバーカタログを見る
新車価格:
436万円647万円
中古価格:
32.5万円637.9万円

SUVにフィアット500の顔がついちゃった異色モデル「フィアット 500X」

ルパンの愛車にもなった「フィアット(ヌォーヴァ)500」も偉大すぎる名車です。その誕生からちょうど50年経った2007年、ヌォーヴァ500を見事なデザインで現代流に復活させた「フィアット500」が登場しました。こちらはフルモデルチェンジもなく、2020年6月現在でも細かな改良を重ねて生産が継続しており、高い人気を保ち続けています。

それと並行して、世界ではコンパクトSUVが流行。2013年になってフィアットも「500X」を投入しました。500Xの特徴は、「500」の名を持つ通り、500のデザイン要素をふんだんに盛り込んでいること。簡単に言うと、小さな3ドアハッチバックの500を前後左右に引き伸ばし、リアドアを追加、地上高を確保し、大きなタイヤを付けたスタイルをしています。その結果、500ファミリーの一員というアイデンティティを確保しつつ、コンパクトSUVの中でも特に個性が強いクルマになりました。

実はあの“JEEP”と兄弟車なんです!

500Xが誇るのは外観だけではありません。2009年から資本投下を行ってクライスラーと協業を始めていたフィアットは、500X開発にあたり、提携の効果を最大限に生かしました。500XはジープのコンパクトSUV「レネゲード」と兄弟車にすることで、「あの」ジープと共通設計という、SUVには大事なブランドイメージを得ることができたのでした。

一方で丸いヘッドランプにマーカー、グリルレス、ヒゲが生えたフィアットマークを持つ「500顔」という違和感はとても面白く、全体的にカドを落としたデザインもやわらかなイメージを与えています。実際、全体的にほんわかした500Xがラフロードで砂煙をあげて走ってくると、そのギャップにちょっとびっくりするほどです。

新車価格はメイングレードの「500X CROSS」で341万円ですが、2019年のマイナーチェンジで4WDモデルがカタログ落ちしていますので、4WDが欲しい!という人や、価格を抑えたいという人には中古車という選択もアリ。掲載数全体の1/4ほどが4WDのようです。SUVは欲しいけれど押し出しが強くなくて、オシャレなモデルがいいな、という人にぴったりかもしれません。

フィアット/500X
フィアット 500Xカタログを見る
新車価格:
412万円435万円
中古価格:
70万円499.9万円

ゴツかわいい! 愛玩動物的ファッショナブルSUV「シトロエンC3エアクロスSUV」

シトロエンといえば、個性的な輸入車メーカーの中でも、特に変わったクルマが多いことで知られています。最近ではSUVメーカーとしても躍進していますが、そこはさすがシトロエン、一風変わった視点から開発されたSUVが多いのが特徴。シトロエンのコンパクトカー「C3」をベースに2019年から国内導入が始まった「C3エアクロスSUV」も、まさしくそんな一台です。

まず、最初の印象から「なにこれ!」と思うはず。ボディ下部とフェンダーを覆う黒い樹脂、ルーフレールにSUVらしい力強さやゴツさを感じますが、独立した楕円形のヘッドライトとグリルが柔和でかわいらしい表情を作り出します。ルーフレールや車体のあちらこちらに配された「差し色」も、オシャレな雰囲気をさらにアップしています。内装も、スポーツウェアのようなカジュアルさ、アクティブさと機能性を高い次元で両立。乗った瞬間に楽しくなるような配色、座り心地の良いシートにはきっとテンションが上がるはずです。

愛嬌があって思わず“抱きしめたくなる”クルマ

SUVのゴツさを持ちつつも、丸っこくかわいい顔のC3エアクロスSUV。サイズも小柄でどことなく愛玩動物のような雰囲気もあります。しなやかに動く足を持つクルマなので、ネコ科の動物っぽい感じもしますし、ちょこちょこと、でも力強く走る様は、小型犬のような愛くるしさもあります。愛嬌があって、なんだか抱きしめたくなっちゃうようなクルマなのです。

スーツを着ても似合い、都会のオシャレスポットでも注目を浴び、郊外ドライブの自然の中でも映え、アウトドアの風景にも似合うのがC3エアクロスSUVのすごいところ。シチュエーションを選ばないと言うのは大きな魅力です。SUV風味の肩肘張らないオシャレなコンパクトカーとして使うことができると思います。新車価格は263.8万円〜279.1万円。出たばかりのクルマですが、中古車も60台ほど掲載されていますので、少しでも安く手に入れたい、という人は検討する価値ありです!

[筆者:遠藤 イヅル]

シトロエン/C3エアクロスSUV
シトロエン C3エアクロスSUVカタログを見る
新車価格:
375万円410万円
中古価格:
142.8万円404万円

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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