オーテックオーナーズグループ(AOG)湘南里帰りミーティング2015【松田次生選手・AUTECHレースクイーン 菅野麻友さん/インタビュー編】(1/2)

オーテックオーナーズグループ(AOG)湘南里帰りミーティング2015【松田次生選手・AUTECHレースクイーン 菅野麻友さん/インタビュー編】
AUTECH OWNERS GROUP(AOG)湘南里帰りミーティング2015にて、松田次生選手と菅野麻友さん (左)菅野麻友さん(中央)自動車ライターのマリオ高野氏(右)松田次生選手 「#1 MOTUL AUTECH GT-R」ドライバーでスーパーGT2014・2015 2年連続チャンピオンの松田次生選手 「2015 AUTECH Race Queen」の菅野麻友さん 「#1 MOTUL AUTECH GT-R」ドライバーでスーパーGT2014・2015 2年連続チャンピオンの松田次生選手 「2015 AUTECH Race Queen」の菅野麻友さん AUTECH OWNERS GROUP(AOG)湘南里帰りミーティング2015 AUTECH OWNERS GROUP(AOG)湘南里帰りミーティング2015 「2015 AUTECH Race Queen」の菅野麻友さん (左)松田次生選手(右)菅野麻友さん 画像ギャラリーはこちら

2015 Super GT GT500クラスにおいて、シリーズチャンピオンに輝いた「#1 MOTUL AUTECH GT-R」。

激戦を制しシリーズ史上初となる2年連続チャンピオンとなった松田次生選手と、オーテック・レースクイーンの菅野麻友さんのお二人へ、「オーテックオーナーズグループ(AOG)湘南里帰りミーティング2015」会場にて恒例のインタビューを試みました!

[関連記事:オーテックオーナーズグループ(AOG)湘南里帰りミーティング2015【イベントレポート・オーナーインタビュー編】]

気持ちを切り替える転機となった、終盤戦のオートポリス

2015 SUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km Race」で優勝したMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)2015 SUPER GT 第8戦(最終戦)もてぎにて松田次生選手・ロニー・クインタレッリ選手

Q:2連覇達成の秘訣や、今年ご自分の中で良かったと思えるポイントは何ですか?

松田選手:シーズン全体の流れでいうと、序盤の第2戦富士で優勝できたのは良かったのですが、中盤戦の結果が良くなりませんでした。中盤でダメな中、このままズルズルいくとチャンピオンを取れないと思い、終盤の第7戦オートポリスでネジを巻き直し、そこで優勝できたことによって良い流れを呼び込めたことが大きかったと思います。

Q:ネジを巻き直したとは、具体的にはどういうことですか?

松田選手:ドライバーの意識を高めたことですね。ロニー・クインタレッリ選手と僕とで、お互いがどうやったらもっと速く走れるかを考え、改善策をチームに提案したりしました。それらがすべて完全に上手くいったわけではありませんが、気持ちを上手く上向きにできたのが良かったと思います。

Q:シーズン中盤の苦しい時期も心が折れることなく気持ちを切り替えたことがオートポリスでの勝利を呼び込み、転機になったのですね。

松田選手:そこが大きかったですね。

スーパーGTで勝利するための、ドライビングの秘訣とは

#1 MOTUL AUTECH GT-R

Q:松田選手が考える、「スーパーGTで勝つために理想的なドライビング」とはどういうものですか?

松田選手:昔はアグレッシブにガンガン攻めていたほうでしたけど、スーパーGTはウェイトハンデがあったりクラス違いのマシンが混走だったりして目まぐるしく状況が変わるので、その様々な変化に対応できるよう、クレバーになることがスーパーGTに求められるドライビングだと思っています。

Q:沈着冷静を心がけ、熱くなりすぎない、ということでしょうか?

松田選手:そうですね。あとはどんな状況でもちゃんとポイントを持って帰るというのが大事です。今年は開幕戦でトラブルのため13位に沈んでしまった以外はぜんぶポイントを獲得できているので、やはりポイントをキッチリとることによってチャンピオンに近づけることを再認識しました。 シーズン中盤の苦しいときでも何とかポイントを取れていたのが良かった。それがなかったらチャンピオンにはなれなかったでしょう。 辛い状況でも冷静になって、ちゃんと走り切るようにしています。

Q:松田選手はアウトラップが速いというイメージがありますが、その秘訣は?

松田選手:今でも個人的にドリフトの練習をしたりするので、滑ったときの対処であったり、滑るか滑らないかのギリギリのところでのせめぎ合いが上手くできているのだと思います。だから、タイヤが温まりきっていない状態でもアタック出来ます。 あとは、タイヤが早く温まるための入力のかけ方ですね。それを短い時間で上手くするのが大事だと心がけています。

Q:今もプライベートカーのR33GT-Rで走ることを楽しまれているようですが、やはり今でも趣味での走りもレースに活かされているのですね?

松田選手:そうですね。今でも自分でセッティングを換えて楽しんでいます。

#1 MOTUL AUTECH GT-R

Q:今年実施したセッティングはどのようなものですか?

松田選手:「街乗りとサーキット走行の両立」をコンセプトに足回りを作っていまして、それがまだ自分の中では70%ぐらいの仕上がりなんですけど、残りを詰め切れることができれば、かなり良いモノになるとの手応えを掴めていますよ(笑)

Q:残り30%はどういう部分ですか?

松田選手:やはり、バランスですね。どうしてもサーキット寄りになってしまうと乗り心地が悪くなり、乗り心地を良くするとサーキットでは柔らか過ぎてしまうので、そこの味付けの部分です。自分の中でどこを妥協点にして、どう換えて行くのかを模索中です。

Q:愛車への愛情の深さが伝わってきます!

松田選手から見たロニー・クインタレッリ選手の人物像は!?

「#1 MOTUL AUTECH GT-R」ドライバーのロニー・クインタレッリ選手「#1 MOTUL AUTECH GT-R」ドライバーのロニー・クインタレッリ選手

Q:ところで、松田選手から見たロニー・クインタレッリ選手の一番すごいと思えるのはどういうところですか?

松田選手:彼も基本的には努力家で、ポッと出てきてすごく速いタイプではありません。才能というよりは、自分をストイックに磨いていきながら向上するタイプです。2010年に組んだ時よりも、2014年に久々に組んだ時に、彼のストイックさがすごく高まっているのを実感したし、それは年々すごくなっています。そういう彼のストイックさも僕自身良い影響を受けていますね。

Q:ロニー選手の困るところは?

松田選手:イタリアンジョークをいうところですかね。真剣な顔をして、日本語で嘘をつくのは厄介ですよ(笑)

Q:やはり、イタリア人らしく女の子をよく口説くのでしょうか?

松田選手:そこもイタリア人のイメージ通り、女の子にはいつも声をかけていますね(笑) 「カワイイネ!」とか(笑)

Q:ところで、ニスモチームはピットワークの正確さと速さでも定評がありますが、その秘訣は?

松田選手:ピット作業は短時間で様々な項目をこなさなくてはなりません。タイヤ交換でのナット締め、給油の差し込み、シートベルトの締めの手順など、ひとつひとつをいかに効率良くミスなくやるかが大事なのですが、やはり練習量の多さではないでしょうか。

普通のチームは、金曜日にピット作業の練習をすることはあまりないと思いますが、僕らは絶対に金曜日にやると決めています。タイヤ交換と給油、ドライバー交代のシミュレーションを必ず反復してやります。特に、レースとレースの間が長く空いたときは、人間誰もがある程度感覚を忘れてしまうので、感覚を思い出すまでやっていますから、そういう地味な積み重ねが大きいのではないでしょうか。

Q:やはり、何事も練習なのですね。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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