トヨタ 新型カローラハッチバック プロトタイプ試乗│トヨタの”顔”カローラの走りがモデルチェンジで大刷新した(1/2)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:和田 清志
トヨタの顔が大幅な若返りを図る
50年以上にわたり進化を続け、累計4500万台以上を販売したカローラはランクルやハイエースと並びトヨタの「顔」である。しかし、ベストセラーは保守的になりがちなのと、世代を重ねるごとにユーザーの高齢化も顕著になっていたのも事実である。
「次の50年に向けてカローラを変える!!」、そんな想いから開発されたのが12代目となる新型、そのシリーズのトップバッターとなるのが今回試乗したカローラハッチバック(仮称)である。
ターゲットユーザーは20~30代の男女を中心と、現行カローラアクシオ(セダン)は70代、カローラフィールダー(ワゴン)は60代から大幅若返りを図るために、従来のカローラではできなかった数多くのチャレンジが今回のフルモデルチェンジを機に行なわれたと言う。
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新型カローラハッチバックには、往年のカローラFXを想わせる“華”がある
詳細な車両解説はすでに同業の渡辺陽一郎さんが報告済みだが、僕のパートは「実際に乗ってみてどうなのか?」である。
少しだけ概要をおさらいをすると、ライバルに対してコンサバなエクステリアスタイルが多かった歴代カローラハッチバック(&オーリス)に対し、新型はワイド&ローの踏ん張りあるプロポーション、目つきがシャープなフロントマスク、塊感のあるリア、そしてトヨタ車として頑張ったホイールアーチクリアランスの少なさなどなど、かなり攻めたデザインが印象的だ。
ちなみにボンネットはアルミ製(軽量化)、リアゲートは樹脂製(デザインの自由度)となっている。個人的には1987年に「2BOX上級生」のキャッチコピーと共に登場した「カローラFX」のような“華”があるように感じた。
新型カローラハッチバックは各国の法規対応を除けば世界共通ボディで、サイズは全長4370×全幅1790×全高1435mm、ホイールベース2460mm(北米仕様)。同じハッチバックと言う意味では、直線基調で伸びやかなスタイルのホンダ シビックに対し、凝縮感のあるカローラハッチバックのスタイルはそれほど大きさを感ない。この辺りはハッチバックのメインマーケットが欧州である事も関係しているのだろう。もちろん、日本では「カローラが3ナンバーかよ!!」と言った賛否も解るが、それも含めて「カローラの刷新」なのだろう。
質感はレクサス顔負けのクオリティ|パワートレインは2種類を用意
インテリアは水平基調のシンプルなレイアウトで薄型インパネと連続したトリムにより広く上質な「間」と精緻な「密」をバランスさせた。
標準グレードはC-HR譲りのスポーティシート、上級グレードは新開発のスポーツシート(ヴィッツGRMNに似たデザインだがヘッドレストは可倒式)が奢られる。
質感自体にもかなりこだわっており、レクサス顔負けのクオリティだ。この辺りはバブル期に開発された100系カローラを彷彿とさせる部分でもある。
プラットフォームはTNGA「GA-C」を採用。国内外で高い評価を得ているC-HRより低重心/軽量と言う基本諸元の良さに加え、ステアリング剛性アップや新開発ショックアブソーバーやAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)、ACA(アクティブ・コーナー・アシスト)なども採用。更にはプリウス/C-HRで得た知見を盛り込むことによる“深化”や、世界5ヶ国で100万km近いテストを行なったことでより高いレベルの走りを実現させている。
パワートレインはガソリンが1.2リッターターボ、ハイブリッドは1.8リッター+モーターの2タイプを用意。どちらもC-HRからの水平展開となるが、1.2リッターターボはレブリミットが引き上げられたアップデート版だ。トランスミッションは6速MTとCVTが選択可能である。
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