【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史(4/4)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/日産自動車
日産3ブランド体制化で、高級な「日本にない日本車」も増える!?
いっぽうの高級ブランド「インフィニティ」。
80年代~90年代が第一世代、2000年代に入り2012年までが第二世代。そしていま、 第三世代へと突入した。
第三世代をどうするか? その議論のなか、日産の社内調査では「欧米ではまだ、日産とのブランド差別化が不十分」という結論に達した。これまでは「アフォーダブル(多くの人の手に届きやすい)プレミアム」がコンセプトだった。インフィニティでは今後、そこからの脱却を狙う。つまり「ピュア・プレミアム」だ。
その準備として「エッセンス」、「エマージ」、そして「エセレア」のコンセプトカー三部作で、新インフィニティのデザインアイコンを熟成してきた。
■参考:【速報・ジュネーブショー2012】ミッドシップのEVスポーツカー、現る!『インフィニティ』画像ギャラリー[2012年3月7日]
インフィニティ第三世代の量産第一弾「Q50」
そして、インフィニティ第三世代の量産第一弾が「Q50」だ。
また、インフィニティの「ピュア・プレミアム」化路線を受けて、世界各地の日産デザイン拠点でインフィニティデザインスタジオがオープンする。今年10月のロンドンを皮切りに、来年4月に北京、同6月にアメリカサンディエゴと続く。
今回、日産「360」の現地で、インフィニティデザイン・サンディエゴを統括することになる、入江慎一郎さんと意見交換した。そのなかで筆者は、インフィニティの「ピュア・プレミアム」に対する本気度を強烈に感じた。
つまり、数千万円級のフラッグシップモデルの登場の可能性が大きい。また、IPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)がドイツ・AMG等のような”リアルハイパフォーマンス”となる可能性が高い。
こうした「ピュア・プレミアム」になればなるほど、日本市場との要求とは離れてしまうだろう。結果、インフィニティの多くのモデルが「日本にない日本車」になる。そのごく一部が、たとえば「Q50」(スカイライン)のように、日本に舞い降りることがあるが・・・。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。