“デートカー”S13シルビアにいま乗りたい! 走り屋仕様じゃないノーマル車ってまだ残っているの!?

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昭和から平成初頭、モテ車の筆頭はオシャレなクーペ。以前に3代目プレリュードをご紹介しましたが、今回はそのお株を奪ったクルマ、日産 シルビア(S13型)の登場です。今でこそS13シルビアといえば“走り屋御用達”の汗臭いイメージですが、新車当時は“デートカー”のど真ん中でした。

“デートカー”日産 シルビア(S13)の懐かしい姿を画像でもっと見てみる

当時憧れたシルビア、いま中古車で買うといくらするのでしょうか。

目次[開く][閉じる]
  1. 走り屋とノーマル系ではっきり二分化されるS13シルビアの中古車
  2. 変わり種、S13 シルビアコンバーチブルという選択肢もアリ
  3. 専門家からの評価も高かったS13型日産 シルビア

走り屋とノーマル系ではっきり二分化されるS13シルビアの中古車

さっそくMOTAの中古車検索で調べてみました。すると2020年8月13日現在、全国で31台のS13シルビアの在庫がありました。

日産 シルビア(S13型)の中古車在庫を調べてみる【MOTA中古車検索】

特徴的だったのが外観。見るからに走り屋御用達、車高が落ちてがっつりカスタムを施した車両と、新車当時のスタイルを保つ車両とではっきりと2分されるのです。

前者はローダウンやエアロ装着、チューニングはもちろんのこと、多くはワイドフェンダー化されるなど、原型を留めないほどカスタマイズされているのが特徴。エアロは装着せずノーマル風の外観にローダウンやエンジンチューンなどを施すシブめの個体も含めると、価格は123万円から269万円まで全18台。さらに価格応相談が3台あります。

あの頃の“デートカー”が欲しい場合は

いっぽう、当時のままの姿を保つノーマルかそれに近いオリジナル状態のモデルは10台。

ターボエンジンのK'sは189万円から210万円(3台/全てMT)、ノンターボエンジンのQ'sは90万円から248万円(7台/うちMT3台/J'sはなし)。

割とMT比率が高いのは、チューニングのベース車としての需要も見越してのことかもしれません。最安値のQ's 90万円、そして99万円の個体はそれぞれAT車で、共に修復歴あり。他のQ'sは137万円(AT)/158万円(MT)からと、グンと価格帯がアップしていきます。

シルビアの新車時価格は約180万円から250万円弱でしたから、既になかなかの価格帯へ突入していることがわかります。

変わり種、S13 シルビアコンバーチブルという選択肢もアリ

S13シルビアといえば忘れてはいけないのがオープン。シルビアコンバーチブルです。オーテックジャパンの手によるカスタムモデルで、重量増をカバーすべくターボエンジン搭載のK'sをベースにしています。

日産 シルビア コンバーチブル(S13型)の中古車在庫を調べてみる【MOTA中古車検索】

こちらは3台がヒットしました。価格は159万円から210万円。新車当時で約405万円とかなり高価で希少なモデルですが、新車時の価格差ほどの違いがないのはちょっと意外な気もしますが、これも走り屋筋からはノーマークゆえのことかもしれません。

もはや30年ほど前のクルマなのですから、いたわってのんびり走るのが良い訳で、いまあえてS13シルビア(しかも非走り屋系)を狙うなら、いっそシルビアコンバーチブルという選択肢もアリかもしれません。

専門家からの評価も高かったS13型日産 シルビア

1988年5月に誕生した5代目の日産 シルビア。美しいフォルムのスタイリングや、曲面を多用したインテリア、そして何より走りの良さで、デビュー早々に幅広いユーザーから支持を集めます。

その年の第9回 日本カー・オブ・ザ・イヤー1988-1989やグッドデザイン大賞を受賞するなど、専門家筋からの評価も高い1台でした。

ラインナップの基本は1.8リッターターボCA18DETエンジンのk'sと、同ノンターボCA18DEエンジンのQ's、J'sの3タイプ。さらにパッケージオプションや特別仕様車などがありました。1991年のマイナーチェンジで排気量がアップ。2リッターの新しいSR20DET/SR20DEエンジンへ変更になっています。

ライバルのホンダ プレリュードが前輪駆動(FF)なのにに対し、シルビアは歴代とも一貫して後輪駆動(FR)。これがのちに走り屋たちからも長く愛され続ける要因となっています。

S13シルビアは約5年間製造され、1993年にS14型へとバトンタッチしました。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

※文中の中古車在庫数等の情報は2020年8月13日現在のMOTA中古車検索によるものです

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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