オーテック30周年記念モデル「A30」プロトタイプをひと足お先に味見した!/山本シンヤ(1/3)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:阿部昌也/オーテックジャパン
オーテック30周年記念モデル「A30」プロトタイプをひと足お先に味見した!/山本シンヤ
オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 オーテックジャパン30周年記念車「A30」 画像ギャラリーはこちら

「なぜ売らないの?」「自分たちだけで楽しんでズルい!!」と言う声も・・・

オーテック・オーナズ・グループ湘南里帰りミーティングの様子

クルマの多様化や個性化に対応するために、1986年に日産グループ内の特装車と機能と人材を集結させた独立会社として設立されたのが「オーテックジャパン」である。

当初はバン・トラック架装がメイン業務だったが、そのノウハウを活用して量産車では実現が難しいカスタムカーの開発を行なうようになった。

これまでスポーツモデルからミニバンまで、量産モデルでは実現できないモディファイやカスタムが施されたモデルを数多くリリースしているが、全てのモデルに共通しているコンセプトは、「より多くの人に特別なスペックを」と言う点だろう。

これまでの記念車両(左)創立25周年記念車両A25、(右)創立10周年記念車両A10

オーテックが手がける全てのモデルは日産で量産モデルと同じ様に購入可能なのはもちろん、保証内容もサービスも全て同じ。オーテックが「ファクトリーカスタム」と呼ばれる理由はここにあるのだ。

そんなオーテックは量産モデルとは別に、車両改造の知見やノウハウを得るために「スペシャルモデル」の製作も行なわれている。古くはクロスオーバーコンパクトのラシーンがベースのスポーツセダン(何とエンジン縦置き+FR化)の創立10周年記念モデル「A10」、2代目マーチをベースに2Lエンジン(SR20VE)をミドシップに搭載した「MID-11」などが有名だ。

(左)マーチボレロ R(右)創立25周年記念車両A25

最近では、開発メンバー以外にもオーテックのクルマ造りのプロセスに触れることで、「オーテックと言う会社はこのような事もできる!!」という事を実際に体験してもらう…という一環でスタートした社内サークル「ワクワクモータースチガサキ」で、V36スカイラインをベースにした創立25周年記念モデル「A25」、4代目マーチをベースにした「ボレロR」なども製作。A10を除くモデルは改造車検も取得、実際に公道走行も可能である。ちなみにA25とボレロRはオートックワンでもインプレッションをお届けしている。

これらのモデルたちはオーテック車オーナーが1年に1度集まる「オーテック・オーナーズ・グループ湘南里帰りミーティング」をはじめとする様々なイベントに展示され、多くの人から「面白い、魅力的」と高い評価を得たが、その一方で「なぜ売らないの?」、「自分たちだけで楽しんでズルい!!」と言うお叱りや批判もたくさん受けたそうだ。

創立30周年記念車は“夢の共有”

マーチボレロ R

2016年にオーテックは創立30周年を迎える。

これまでの社内サークルでの活動やユーザーの声を反映させた結果、「創立30周年記念車は市販します」と発表された。面白いのは、企画や開発過程などをフェイスブックやブログなどを通じてユーザーに公開、更にはアイデア募集なども行なうことで、「夢の共有」も行なっている点である。

ベース車はコンパクトハッチの「マーチ」。決定するまで社内/ユーザー共に様々な意見や議論があったと言うが、「ちょっと頑張れば手が届く」、「歴代マーチを通じてオーテックはノウハウを構築し成長してきた」と観点から選定された。

振り返ると、カスタム系は1996年のタンゴからボレロ、ルンバ、ポルカ、ラフィー。スポーツ系は1988年のマーチRから12SR、ニスモ。更にライフケアビークルは1996年のアンシャンテからドライビングヘルパーと、マーチをベースにオーテックが手掛けたスペシャルモデルが実に多く販売されているのだ。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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