日産 新型マイクラ(マーチ)欧州登場へ! 主な特徴や日本のSNSでの反応は?

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:日産自動車/ルノー
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2025年5月21日、日産自動車が欧州市場向けに新型「マイクラ」を発表しました。フルモデルチェンジを遂げ、電気自動車(EV)として生まれ変わりました。その大胆なデザインと進化した実用性は、すでに大きな注目を集めています。

日本では長年「マーチ」として親しまれてきたこのモデルが、一体どのような進化を遂げたのでしょうか? 本記事では、気になる外観デザインや内装、ボディサイズ、そしてEVならではの一充電航続距離や充電性能などをご紹介します。

さらに、発表を受けてSNSで早くも話題となっている「新型マイクラに対するリアルな声」も集めました。

目次[開く][閉じる]
  1. 日産 マイクラとは? かつての「マーチ」からEVへ進化
  2. 外観デザイン
  3. 内装と収納
  4. ボディサイズ
  5. 航続距離と充電性能
  6. 走行性能
  7. コネクテッドと先進安全技術
  8. 日本発売は? SNSでの反響まとめ

日産 マイクラとは? かつての「マーチ」からEVへ進化

「マイクラ(Micra)」は、日産がグローバルに展開するコンパクトカーです。初代モデルは1982年に登場。その扱いやすいサイズ感、経済性、そして親しみやすいデザインで、世界中の多くの人々に愛されてきました。特に欧州市場ではBセグメントの人気車種として確固たる地位を築いています。

日本では「マーチ」の名称で販売され、初代(K10型)から4代目(K13型)に至るまで、軽快な走りと使い勝手の良さで、エントリーカーやシティコミューターとして幅広い層から支持を得てきました。

特にK11型やK12型は、その個性的なデザインでも人気を博しました。残念ながらマーチは2022年に日本市場での販売を終了しましたが、マーチという名前とその歴史は多くの日本のドライバーの記憶に刻まれています。

5代目(K14型)は欧州向けに作られたモデルで2023年まで販売されました。そして今回発表された6代目となる新型マイクラは、この5世代40年以上にわたる「スタイリッシュで気取らないクルマ」というコンセプトを踏襲しています。

ちなみに、マイクラは4代目までマーチの欧州仕様車でしたが、6代目となる新型は「ルノー5 E-TECHエレクトリック」の姉妹車となります。

外観デザイン

ロンドンにある日産デザインヨーロッパ(NDE)が手がけた新型マイクラの外観は、プレミアムな仕上げとSUVを思わせる力強いデザイン、シンプルながら洗練された面構成が特徴です。

ユニークなヘッドランプ・テールランプ

アイコニックなヘッドランプは、ドアのロック解除時に左右に脈動する「ウェルカムウィンク」機能を搭載。

またロック時には、車のドアを施錠したり、インテリジェントキーを携帯して車から離れるときに「フェアウェル」としてウェルカムウィンク同様の演出を行います。

LEDテールランプも円形エレメントが特徴的な華やかなデザインです。

印象的なデザインのホイール

新型マイクラの全グレードに18インチホイールを標準装備。「アクティブ」ホイールカバー、「アイコニック」および「スポーツ」アルミホイールの3種類が用意され、ダークなホイールトリムとの組み合わせです。

多彩なカラーバリエーション

14種類の外装色の組み合わせが可能。ボディカラーと黒またはグレーのルーフカラーを組み合わせたツートンカラーも用意され、個性を際立たせます。

日産デザインヨーロッパの責任者であるジオバーニ アローバ氏は「第6世代のマイクラは、これまでの歴史と意味を尊重しつつ、EVとして新たな章を開きます。外観は大胆で遊び心のある第一印象を与え、街中で確かな存在感を示し、細部に施されたデザインがお客様にワクワク感を提供するでしょう」と述べています(コメントは要約)。

内装と収納

新型マイクラの内装は、歴代モデルのテーマであるシンプルで控えめながらも優雅さを感じるデザインを踏襲。

前席収納スペースには富士山のモチーフを採用するなど、日本らしさもさりげなく表現されています。

運転席には10.1インチのディスプレイを配置し、必要な情報をドライバーに提供。インストルメントパネル中央にも同サイズのタッチスクリーンディスプレイを搭載し、ナビゲーションやオーディオ、電話操作などをスムーズに行えます。シート仕様はグレードに応じて異なり、「モダン」「アウダシアス」「チル」の3つのグレードで、それぞれプレミアムな空間となっているとのこと。

コンパクトカーでありながら、荷室容量はクラストップレベルの326L(VDA)を確保。5ドア仕様のみとなります。

ボディサイズ

新型マイクラのボディサイズは、都市部の道路環境にフィットするようコンパクトサイズを維持しています。

日産の発表によると、全長4000mm未満という従来のマーチ(全長3800mm前後)より少々長くなり、全幅は1800mm未満と従来のマーチに比べるとややワイドになりそうです。

ホイールを四隅に配置したことにより、ホイールベースは2540mmと長く、室内空間の確保と機敏性、安定性のバランスが最適化されています。

参考までに姉妹車のルノー5 E-TECHエレクトリックのボディサイズは全長3922mm×全幅1808mm×全高1498mmです。姉妹車に近いサイズとなるでしょう。

航続距離と充電性能

マイクラとして初のEVとなる新型は、2つのバッテリーオプション(40kWhと52kWh)をラインナップ。

バッテリー総電力量最大出力最大トルク航続距離重量
40kWh

90kW

225Nm

最大308km

1400kg

52kWh

110kW

245Nm

最大408km

1524kg

※すべて認証前の社内測定値であり、今後変更となる可能性があります。

特に52kWhバッテリー搭載車は、一充電航続距離が408kmもあるため、不安なく郊外へも足を伸ばせます。

充電性能も注目すべき点で、100kW出力の急速充電器を使用すれば、15%から80%までの充電が約30分で完了(40kWhバッテリー仕様の場合は最大80kWの急速充電器が使用可能)。

全車にヒートポンプとバッテリーの加熱・冷却機能を標準装備し、充電効率を最大化しています。さらに、V2L(Vehicle-to-Load)技術により、バッテリーの電力を外部デバイスに供給することも可能です。蓄えられた電気をコンセントを通じて取り出し、家電などに給電を行うことができるため、災害時などにも活躍します。

走行性能

新型マイクラは40kWhモデルで1400kg、52kWhモデルでは1524kgという軽量な車体により、高い効率と優れたハンドリング性能を実現。

参考までに、日産 現行リーフの車両重量は40kWhモデルが1520~1530kg、60kWhモデルが1670~1680kgであるため、ボディサイズは異なりますが同じ40kWhでも100kg以上も軽いことになります。

ルノーのEV部門会社アンペアとの共用EVプラットフォーム「AmpR Smallプラットフォーム」によりバッテリーを限りなく低い位置に配置し、ストラット式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションの採用で、優れた走行性能と乗り心地になっているとのこと。

コネクテッドと先進安全技術

Googleサービスを備えた「Nissan Connect」を搭載し、スマートフォンアプリを通じてバッテリー状態の確認や充電スケジュール管理、リモートでの空調操作などが可能です。

また、高速道路での運転をサポートする「プロパイロットアシスト」をはじめ、多くの先進運転支援技術を搭載。

日本発売は? SNSでの反響まとめ

新型「マイクラ」は、2025年後半に欧州市場での販売開始を予定しています。日本市場への導入については、現在のところ公式な発表はありません。

しかし、このニュースを受けて各社メディアが報道をすると、日本のSNSでは「丸目がかわいい」「このデザインなら日本でも売れそう」「日本にこそ必要なサイズのEV」といった、そのデザインやコンセプトを評価する声が早くも上がっています。

特に、かつて「マーチ」として親しまれたモデルのEVとしての進化に「マーチ復活か?」「日本導入してほしい」と期待を寄せるコメントが数多く見受けられます。

一方で「価格はいくらになるのか」「日本の道路事情に合わせた仕様になるのか」といった具体的な導入条件に関する意見や、日産の国内EVラインナップ(サクラやリーフなど)との兼ね合いを考察する声もあり、注目度の高さがうかがえます。

往年のマーチファンを含め、多くの日本のユーザーがその動向を見守っており、今後の日産のグローバル戦略と、日本市場への展開に大きな期待が寄せられています。

日産/マーチ
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