オーテック30周年記念モデル「A30」プロトタイプをひと足お先に味見した!/山本シンヤ(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:阿部昌也/オーテックジャパン
「ザ・試作車」に試乗!
車両コンセプトは「見てニッコリ、走ってニヤリの笑顔製造機」である。
そのためのキーワードは3つ、「所有する喜び」、「停まっていても思わず微笑んでしまう外観」、「走らせると思わずにやけてしまう走行性能」だ。
社内通称「A30」と呼ばれているこのモデルは、創立30周年となる2016年9月17日の発表に向け現在鋭意製作中だが、今回「そのこだわりの一部味わって欲しい」と言うオーテック開発陣の想いから、何と開発途中のテストカーに試乗することができた。
すでに昨年11月にエクステリアの一部が写された画像が公開されているが、今回のモデルは「走り」の部分のみ手が入っているモデルで、エクステリアはノーマルフェンダーから大きくはみ出たタイヤを“とりあえず”覆っているオーバーフェンダーやノーマルバンパーに無理やり装着されたセンター出しのエキゾーストなどなど、内外装に関しては「ザ・試作車」と言った装いとなっている。
注目のパワートレインはノートニスモSに搭載される1.6リッターNA「HR16DE」をベースにしたスペシャルユニットだ。バランス向上クランクシャフト(タマチ工業製)や高強コンロッド+コンロッドボルト(JUN製)、専用カムプロフィール&専用強化バルブスプリング、ポート研磨シリンダーヘッドと専用アイテムを専用開発。組み付けはスーパーGTのエンジンも担当しているオーテックの匠による手組みで、ダイナミックバランス修正や各部の高精度化など、まさにNAチューンの王道と言える内容だ。もちろん、高容量燃料ポンプや専用ECM、大径ドライブシャフト、大容量サイレンサー(フジツボ製)など、細かい部分も抜かりはない。
その結果、十分な低中速トルクを確保しながら大幅な高回転化を実現(レッドゾーン7500rpm)。トランスミッションは5速MTの組み合わせだ。今回スペックは公開されなかったが、ノーマルの140psから大きく出力向上しているのは間違いない。
普段使いで楽しめるA30
渾身のパワートレインに対して、シャシー側も徹底的に手が加えられている。すでにサーキットまで楽しめるマーチニスモSが用意されているため、A30はサーキット志向ではなく普段使いで楽しめることを目的とした。
車体はリアを中心に補強を実施。リアフロアはFFより剛性の高い4WD用を採用。また、前後サスペンションメンバーステーやトンネルステー、テールクロスバーなどの補剛パーツは適材部署に効果的に用いることで、重量アップも最小限に抑えている。
フットワーク系は乗り心地とロール剛性を両立させるために、約90mmのワイドトレッド化。専用サスペンションはショックアブソーバー内外筒径約20%アップやスタビライザー径拡大、アライメントネガティブキャンバー化なども実施。
タイヤは205/45R16サイズのミシュランパイロットスポーツ3、ホイールはエンケイと共同開発した「鍛造フル切削工法」の専用デザインのアルミ(今回は未装着)を採用。ブレーキはRRディスク化と合わせてローター径の拡大やマスターシリンダー&ブースターの専用チューニングはもちろん、専用VDCも採用されている。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。