日産先進技術説明会&体験会レポート/飯田裕子(1/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
次世代ステアリング技術
運転好きの私が興味深かったのがドライビングを向上させる、『次世代ステアリング技術』だった。
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■日産、世界初の次世代ステアリング技術を開発し1年以内に商品化
これまでタイヤの操舵はドライバーのハンドル操作を機械的に伝え行われていたが、それを電子制御で(電気信号に置き換えて)タイヤに伝え操舵することで新たな操舵技術が生まれた。ステアリングはモーターで制御され、搭載される3つのECUのうちの1つがステアリングからの情報を受け、左右後輪にそれぞれ情報を伝達するECU(各輪に対し1つ)の合計3つで統合制御を行う。
試乗では柔らかくハンドルを握る程度で走行すると効果がわかりやすい。例えば荒れた路面を走行中、足元(タイヤ)から手元(ハンドル)に伝わるグラグラ感のような不要なインフォメーションを遮断することでドライバーがハンドルをギュッと握りしめ細かな対応操作をすることなく楽に運転ができたのだ。
油圧式のパワステでは右に傾いた路面では普通ならハンドル補正を行わなければ必然的にクルマは右に流れる。轍でも左右にハンドルを取られる。
次世代ステアリング技術を搭載するモデルでは路面の傾斜に対して直進を保ち、轍でハンドルを大きく取られることなく、さらに段差に対する衝撃の入力も少なくタイヤの角度を真っ直ぐに安定させてくれた。タイヤとハンドルがクラッチで切り離されているので余分な振動がステアリングに伝わってこないしくみだ。不要な情報の遮断は同時にハンドル操作をシンプルにし楽にするという発想が理解できた。
また轍のみならず、例えば高速道路をロングドライブ中、細かな振動にドライバーは無意識のうちに細かなステアリング操舵で対応しているが、それらが減ることでドライバーの運転疲労も軽減するはずだ。
直進走行については新たにルームミラー上部にカメラ&演算システムを搭載する車線逸脱防止技術を開発。前述のステアリング技術にこのシステムを加えることで、常にカメラが走行ラインをモニタリングし、車線に対しクルマの方向がずれたりハンドルが取られたりしたときにはステアリングにわずかな抵抗感を発生させてドライバーに伝え、自然な修正を促し直進性を高めるアシストをしてくれる。
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