フェラーリ、上半期で史上最高の売上高を達成
不景気など何処吹く風・・・
イタリア・フェラーリ社は7月27日、2011年上半期の決算を発表した。売上高は前年同期比19.6%増となる10億8,000万ユーロ、販売台数は前年比11.8%増の3,577台と、非常に好調な半期決算の発表となった。
フェラーリ社によれば、主に12気筒限定モデル「599 GTO」「SA アベルタ」や、8気筒「フェラーリ カリフォルニア」「458イタリア」など数々のニューモデルの好調ぶりが後押しとなっていると説明する。 また営業利益も1,900 万ユーロ増の1億3,500万ユーロ、純利益は23.5%増の9,180 万ユーロとこちらも大幅な伸びを記録し、キャッシュフローについても6月30日の時点で6億3,500万ユーロを上回った。さらに上半期の配当前純増額も2億2,200万ユーロと、フェラーリ史上最高の記録を樹立している点が特筆される。 国別で見ると939台を売った北米市場が上半期の1位。前年同期比で実に23.2%増と、他国を圧倒する結果となっている。これに続く世界2位はやはり中国。香港や台湾を加えた中華圏で378台と前年同期比116%増の伸びをみせ、昨年2位のドイツ(337台)を上回った。このほかイギリスでは50%増を超える289台を記録し、周辺諸国を大きくリードした。
フェラーリ社ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、納車が始まった最新モデル「FF(Ferrari Four)」の最初の受注がインドだったこと。上期の好調の流れがそのまま続く想定で、と断ったうえで『新モデルの納車と、インド市場参入という、2つのインパクトある要素の影響が現れるのは、2011年の下半期以降だ』とし、『2011年は2008年の実績を想起させるような、フェラーリ史上、最も素晴らしい年になるだろう』と、引き続き好調な売れ行きが見込まれていることを明らかにした。
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