メーカーの垣根を越え環境を守る! ボルボとダイムラートラック、燃料電池量産化で協業

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ダイムラートラックAGとボルボ・グループは、2050年までに持続可能な輸送とCO2ニュートラル化を達成する政策案「欧州グリーンディール構想」について、新たな合弁事業の設立に向け予備的合意に達した。これにより、大型車両やその他に適用する燃料電池システムの開発、生産および商用化を目指す。最終合意は2020年秋に調印され、手続きは年内に終了する見通しだ。

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メーカーの垣根を越える! ボルボとダイムラーが協業

燃料電池量産化に向けて協力

ボルボ・グループとダイムラーは、独立した企業体として活動するこの合弁事業に折半出資し、これ以外の分野では引き続き競合していく。両社が協業することで双方の開発コストを削減し、厳しい大型長距離トラックへの燃料電池システムの展開の加速が可能となる。

両社の共通目標は、厳しい要件を持つ長距離輸送で利用可能な燃料電池搭載の大型車両の量産モデルを2020年代後半に展開することである。

合弁事業に折半出資

合弁を可能にするためダイムラートラックは、グループ全体の燃料電池業務を新たにダイムラートラック燃料電池部門に集約。一部には、さまざまな車両に応用する燃料電池と水素貯蔵システムの開発において長年の経験を持つメルセデス・ベンツ Fuel Cell社の業務をダイムラートラックへ移管していることも含まれる。

またボルボ・グループはこの合弁に50%の借入無しの手元資金として約6億ユーロ(日本円:約700億円/2020年4月時点)を出資する。

ダイムラー・ボルボ両社のコメント

ダイムラートラックAG取締役会長:マーティン・ダウム氏

輸送とロジスティクスは世界を動かし、輸送のニーズは引き続き拡大していきます。

真のCO2ニュートラルな輸送は、バッテリーまたは車載の水素を電気に変換することにより、電動パワートレーンを通じて達成できます。

重量物の積載と長距離走行に対応するトラックにとって、燃料電池は一つの重要な回答であり、この分野でダイムラー傘下のメルセデス・ベンツの燃料電池部門では過去20年間、広範囲な専門知識を蓄積してきました。

ボルボ・グループとの当合弁事業は、燃料電池トラックとバスの普及を実現するマイルストーンとなります。

ボルボ・グループ社長兼CEO:マーティン・ルンドステット氏

道路輸送の電動化は、グリーンディールと呼ばれる欧州におけるCO2ニュートラル政策、ひいてはCO2ニュートラルな世界の達成へ向けた重要な要素の一つです。

長距離輸送に使われる電気トラックに環境にやさしい水素を利用することは、この活動の大切な一部で、バッテリー式電気自動車や再生可能燃料を補完します。

開発を加速するためにこの分野におけるボルボ・グループとダイムラーの経験を統合することは、お客様と社会全体の双方にとって有益なことです。この合弁設立は、われわれが共に、水素燃料電池商用車の将来性を確信していることを明確に示しています。

ただ、この構想が現実になるには、とりわけ必要とされる燃料インフラの構築において他の企業や組織もこの開発を支援し、これに貢献することが期待されます。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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