クライスラー、アースデーに、米国郵便公社(USPS)向け新型電気自動車ミニバン コンセプトを発表
クライスラー、アースデーに、米国郵便公社(USPS)向け新型電気自動車ミニバン コンセプトを発表
クライスラーは、米国郵便公社(USPS)のアースデーイベントの一環として、クライスラー・タウン&カントリー(日本名:クライスラー・グランドボイジャー)の100%電気駆動ミニバンコンセプトを4台公開した。
USPSゼロエミッション電気駆動ミニバン郵便配達車両を対象に、USPS及びいくつかのエネルギー供給会社と共同で全米規模の実証試験を実施するため、米国エネルギー省の輸送電化推進計画が提供する連邦補助金を申請すると発表した。
クライスラーのENVIグループは、クライスラーの柔軟性にすぐれた電気自動車戦略に基づきベストセラーミニバンである、タウン&カントリーの100%電動走行モデルを開発した。この電動走行ミニバンのコンセプトカーは、USPS郵便配達専用車となっている。
電気自動車の一般ユーザーへの普及には、送電網の強固な統合が不可欠であることから、クライスラーではデューク、コンエジソン、DTEなど、主要なエネルギー関連企業の参加を要請。計画推進のために、各社と米国内の戦略的に重要な地域の郵便局に充電設備を設置する同意書(LOI)を交わした。また、電力研究所(EPRI)との間でも、USPS統合ツール提供に関するLOIを交わしている。
クライスラーは4月上旬、クライスラー初の量産電気自動車開発に向け、量産バッテリーメーカー、A123システムズ社との戦略的提携を発表。この提携合意により、A123システムズはクライスラーの初代ENVIレンジエクステンダー(航続距離延長装置)搭載電気自動車および100%電気走行用自動車向けのエネルギー貯蔵システムを供給。A123システムズ(本社: 米国マサチューセッツ州 ウォータータウン)は、既にミシガン州での生産拠点建設計画を発表している。同拠点では、クライスラー向けのNanophosphateリチウムイオン プリズマティックバッテリーセル、バッテリーモジュールおよびバッテリーパックが生産されることになります。A123システムズの先進的なリチウムイオンバッテリーは、すぐれた性能と航続距離、耐久性を求めるお客様のニーズにお応えするものです。
■ENVI 環境「environmental」の頭から4文字を取り社名としたENVIは、量産電気自動車および関連先進技術を担当するクライスラーの社内組織。組織横断的で小回りの効くENVIチームには、電気自動車技術を既存の製品に統合すべく、迅速にクライスラー社内の幅広い資源を活用する権限が与えられている。ENVI電気自動車は、個人モビリティ革命を活性化させるとともに、徹底して環境責任を果たす新世代のクライスラー、ダッジ、ジープ車を生み出していくとしている。
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