住友ゴム、新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」共同研究結果を合同発表
住友ゴム工業は12日(木)、大型放射光研究施設「SPring-8」・大強度陽子加速器施設「J-PARC」・スーパーコンピュータ「京」の連携活用により完成させた、独自のタイヤ用新材料開発技術『ADVANCED 4D NANO DESIGN』の共同研究結果を、理化学研究所 放射光科学総合研究センター、高輝度光科学研究センター、日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター、高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所、総合科学研究機構および東京大学大学院新領域創成科学研究科と合同発表した。
国内最先端研究施設の連携で完成した『ADVANCED 4D NANO DESIGN』により、ゴムの内部構造をナノからミクロンレベルまで連続的かつ鮮明に解析しシミュレーションすることが可能となる。これにより、タイヤの相反性能である「低燃費性能」「グリップ性能」「耐摩耗性能」の大幅な向上が期待される。この新技術を採用したコンセプトタイヤが「耐摩耗マックストレッドゴム搭載タイヤ」。このタイヤのトレッドゴムは、低燃費性能とウエットグリップ性能を維持しながら、耐摩耗性能を200%に向上させることに成功している。
住友ゴム工業ではこの新技術を活用することで材料開発のスピードをさらに上げ、今後も高性能で経済性と環境性に優れたタイヤを提供していく構え。
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